佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

今日もいつもどおり大橋悦夫さんとスカイプミーティングします

特別な日とか、特別なことというのは、それほど好きではありません。

もっとも娘はそういうのが大好きで、妻も好きな方なので、そっちの手伝いはします。だから仕事がいつもより多い。

ブログもいちおういま書いていますし、原稿も書く分については書きます。

今日は日曜日です。

朝は少し遅めに起き、シャワーを浴びてから散歩に出かけ、朝食準備をしながら家族を起こし、そのあと妻とおしゃべりし、少々口論してから、娘の宿題を手伝いつつ、日記を読み、原稿を書き、いまブログを書いています。

今後、妻の大掃除やら、年越しそば作りを手伝って、もしかしたら娘のブログを手伝い、そのあと大橋さんとスカイプミーティングに突入。

それから日記をまとめて少しは読み返しますね。そこが年末らしいか。

これがつまり日曜日のルーチンなのです。

こういうふうに書くと「淡々として悩みもなさそうで」とか何とかいわれますが、悩みはたくさんありますよ。腰も肩も痛いしね。

なぜけっこう多くの人が、自分と他人はちがう。佐々木は他の人と良くも悪くもちがう。というように思いがちなのか。私は他のほとんどの人と同じだと思います。多少趣味にズレがありますが、それは多少です。多少は人とちがわないと、むしろ異常でしょう。私はかなり平均的なそこら辺にいるおじさんで、しばらくすれば、そこら辺にいるおじいさんになるでしょう。

運良く長生きできれば。

葉加瀬太郎さんのコンサートに行ってきたよ

いや、行っている場合ではないんです、まったく。

しかしながら、葉加瀬太郎のコンサートと言えば、言えばというほどなにも知らないんですが、抽選でやっと東京国際フォーラムの満員の参加者の中には入れるという代物で、ずっと前から予約していたわけですから、行かないのもなんだろうと。

娘(8)がファンなんですよね。

とは言え勉強になりました。

演出。徹底的な演出です。

http://www.wowow.co.jp/detail/111883

物販もうまいモノです。はかセンスとかはかシェイカーとか、要するに、後ろから見ていると会場がジュリアナ東京化するための小道具なんですが。(もうちょっと上品かな?)

私は本当のところジュリアナ東京なんて知らないも同然ですが。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

もちろんバイオリンはすごいです。それは私でも分かります。でも私にやっぱり響いたのは、その演出と、曲を聞かせる文脈作りでした。

途中なんかけっこう物販のための時間を、そうだと断って入れていましたし、それ自体でお客さんは喜んでましたしね。ファンばっかり、抽選でやっと会場入りできたファンばっかりとはいえ。

もっとびっくりだったのは、途中、葉加瀬太郎さんのテレビ出演したシーンの「いいとこ取り」をスクリーンに映し出して見せていたところ。これは本当にびっくりでした。生の葉加瀬さんが壇上にいるのに、5000人からのお客さんは動画を見ているという。

私はセミナーで、どんなに私に好意を抱いてくださっている方しかいなかったとしても、自分の移っている動画をみんなと一緒に見ているという時間は・・・無理ですね。想像するのもつらいです。

5000人が本人といっしょに本人の映っている動画を見てまあ満足していたりドッと笑ったりする。やっぱり何と言うか、ちょっとちがいます。

 

VIOLINISM III(通常盤)

VIOLINISM III(通常盤)

 

 

今年いちばんの、と言われれば

 

僕だけがいない街(9) (角川コミックス・エース)

僕だけがいない街(9) (角川コミックス・エース)

 

 これでしたかね。

何と言うか、すごく続きが気になり続けたんですね。続きが気になるということには、ある種の不快感が必須だと思います。最後まで必ずしもスッキリしなかったからよけい印象に残りました。

設定にはかなりあり得ない条件が含まれていましたし、漫画だからということでそれを呑み込んだとして、その後も相当に深刻な展開。

私はこういうものにあっさり呑み込まれるくらいの自我の弱さがあるので、非常にたのしめます。共感しているわけでもない主人公に強烈に感情移入してしまうんです。

完全に八方ふさがりになったところでは、かなりハラハラしました。えん罪というのは、監禁と並んで、いやなものです。

今年は傑作をいくつも読むことができました。中でも最高傑作かというとどうだろうと言わざるを得ませんけれど、もっともインパクトに残っているのはこれなのでした。

書籍企画は誰が作るのか?

このような質問をときどきいただきます。

この質問をなさる人は鋭くて、少なからぬ人は私が、つまり著者が書籍企画を作るものと思い込んでいたりするのですが、それは間違いです。

私の本を、正確に分類したことはないですが、企画から私がプロデュースしたのは、10%もないでしょう。

残りの9割は、出版社さん、もしくは編集さんのプロデュースということになります。

という話が意外に議論を巻き起こすのです。小さな、ですが。つまり、「著者は自分の書きたいものを書くべきだ」という理想というか、信念が、著者以外の方に意外と流布している、とでもいいましょうか。

この件については実は簡単な解決作があって、「自分の作りたい本を作る」のでしたら、次のどちらかを選ぶのが現実的で、非常に満足感も高くなるでしょう。

  • 編集者になる
  • KDPを出す

くわしくは説明しませんが、出版社に努めて編集さんになれば、自分の好きな本を出せます。それでは書けないではないかと思われるでしょうが、自分で書きたいですか?

しかしKDPなら、作りたい本を「書く」ことから全部やれます。

お正月に『風雲児たち』!見てきっと絶対損がないのでぜひ

www6.nhk.or.jp

こちらの原作はぼくが幼稚園のころから愛読していて、まだ完結していない漫画です。何とかご存命のうちに完結させて欲しいと切に願うものです。

中でも特に、転換点になったと思われる第5巻あたりを中心にまとめているのが、最近刊行された次の作品。

 

風雲児たち?蘭学革命篇?

風雲児たち?蘭学革命篇?

 

 

この作品は、『解体新書』が世に刊行されるまでのいわゆる「人間ドラマ」を描いているのですが、参考にしたと思われる小説にたとえば次のような作品があります。

 

冬の鷹 (新潮文庫)

冬の鷹 (新潮文庫)

 

小説より先にマンガを読んだ方がたぶんイメージがしやすくていいと思います。解体新書を訳したのは、前野良沢、杉田玄白などのめんめんなのですが、コミックになっていると日本史の一問一答のようなものとちがって、大変わかりやすいのです。

次の4ページからの引用は、あるオランダ語が「スポンジ」を示すものと理解するまでの悪戦苦闘です。蘭日辞典がなくて、オランダ語の文法もいっさいわからない上に、オランダ人に尋ねることもできないわけですから、医学書一冊訳すという無謀なことに挑戦するとなると、こういうふうになるわけです。

 

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こんな連想ゲームみたいなことをやっていても、いつしか一冊全部を邦訳するというゴール地点にたどり着けるというわけで、少しずつやるというのはとても大事ですね。

ちなみに、『風雲児たち』はいちおう幕末までは完結しており、現在幕末編に入っていて、しかしまだ「寺田屋事件」のあたりをコンコンと書かれています。

 

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

 

 

ちなみに新撰組で有名な「池田屋事件」の方まで行くにはまだけっこう時間がかかりそうで、せめてそこまでは読みたい!

 

 ▼ちなみにウィキペディアにもまとまっていますが、個人的には「「風雲児たち」長屋」のほうが好きです。

風雲児たち - Wikipedia

「風雲児たち」長屋

 

小飼弾さんも書評書いています。

404 Blog Not Found:書評 - 風雲児による風雲児たち

うちあわせのカフェは?

メンタルハックを作家のライフハックに変更しました。

作家生活といえば、「カフェでうちあわせ」の風景が思い浮かびます。

もちろんそればっかりやっているわけではないのですが、そればっかりやっている人みたいな雰囲気があります。

あの「カフェ」を誰が決めるのかといえば、それは編集さんだったり私だったりするのですが、これがけっこうなやむのです。

私は最近になってといってももう5年になりますが、埼玉から神奈川に引っ越してきたため、うちあわせ場所も池袋付近から品川〜横浜付近になりました。

でも品川も横浜もさっぱりなので、カフェ探しに苦労します。

もちろんたくさんありますが、あまりに喧噪だったり、席が空いていなかったりすると困るので、悩むのです。

できれば席がいつでも空いていて、しかも比較的すいていて、しずかだけどうちあわせくらいはできて、コーヒーがおいしければ完璧ですが、誰だってそういうところに行きたいわけですからそんなところがあれば、すいてなんかいないのです。

横浜駅ではオスロコーヒーが、コーヒーのおいしさと雰囲気ではいいと思っていますが、いつでも混んでいたりします。

www.sotetsu-joinus.com

ここなら、うちあわせでなくてもいきたいくらいなのですが、最近は公私ともしっちゃかめっちゃかになりつつあり、カフェなんかに行っている場合でもないのです。

そんな中で明日にも、新刊が発売されます。すでに並んでいる書店さんもあるようですが、見かけたらよろしくお願いできたらありがたいです。

この本のうちあわせは、横浜駅のオスロコーヒーでやりました。 

仕事の渋滞は「心理学」で解決できる

仕事の渋滞は「心理学」で解決できる

 

 

【睡眠】睡眠時間は中央値も気にしたい

私自身これはあまり気にしたこともなかったのですが、考えてみればなるほどでした。

睡眠時間といえば、7時間とか8時間、または3時間といった長さの話に注目が集まりやすいのです。

しかし、夜はつらく感じないのに、朝になるとやたらとつらく感じる、といった方が実際には問題で、まったく朝がつらくないほど「寝ていられる」人はいまどきどのくらいいるのでしょうか。

となるから「長さ」が問題になるわけで、たしかに現代の日本人の睡眠時間や非常に短くなっているので、この問題はなんとかしないとならないのですが、「朝がつらい」の長さだけの問題ではない。それもみんな知っているわけです。

そこで「睡眠の質」とか「深さ」といった問題になるのですが、質や深さは測りにくい上に、深めたり質をよくする方法には決定的な何かが欠けているようです。

もちろんこれらはこれらで、改善できるに越したことはないのですが。

しかしもう1つ、意外と見過ごしていたと思ったのが、何時に起きることになるのかという問題。「中央値」というのはココでクローズアップされるポイントなのです。

 

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なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?

なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?

 

 

 

私自身でいえば、だいたい夜は10時前には寝てしまって、6時前に起きるので、中央値はほぼ、午前2時となります。

言うまでもなく、これが遅れれば遅れるほど、「朝がつらい」ことになります。早起きが必要であれば。

睡眠時間が短くて大丈夫な上に、中央値が前のほうにあるならば、その人は「非常に朝が強い」ということになります。

これは単に習慣だけで決まるものと私は思っていたのですが、どうもそうではないようで、そのようなことがいろいろ書いてあって面白い本なのです。

早起きが必要な人はちょっと考えてみる必要があります。単に、早く寝るだけではなくて、いつ寝るかによって、起きやすい時間帯が決まってくるし、起きた時間に起きる意味がなければ、二度寝してしまうでしょう。二度寝は、中央値を狂わせてしまうのです。

つまり起きたい時間にぴったり合った中央値を探ることが、単に睡眠時間を長くしたり短くしたりするのと同じくらいには大事だということです。

【告知】のきばトークスペシャルとして「やる気クエスト」オンライン対談をお届けします

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12月2日(土)やる気クエストオンライン対談(佐々木正悟×岡野純)をやります | 純コミックス

 

明日、お送りします。

ほぼいつもどおり、ハングアウトで生放送。

YouTubeに録音録画をアップします。

もちろん無料です。

この「やる気クエストオンライン対談」は、「やる気クエストパーティ」というところで企画されたアイディアなのですが、こちらのパーティ、「野望の会」で持ち上がった企画のようなのです。

その野望の会、12月に今度は私も共催でやらせていただきますので、こちらもよろしければチェックしてみて下さい!

 

oshitachie.com

【メモ】Evernote、Todoist、たすくまのプロジェクトとタグを統一した

いったい何回こういうことをやれば気が済むのか!?

気が済むことなんか、きっとないのでしょう。

とにかく、表題のようなことをしたわけです。徹底的に。時間をかけて。

ということで、とりあえず満足です。

というか、冬の富士山のようなすがすがしい気持ちです。

つまり自分は、こんな程度の人間なのです。

心ゆくまでデジタル情報の整理軸を整理し抜くことさえできれば、満足なのです。

心のどこかでは、人としてそれではいけないような気もしないではないですが、大変な満足感を覚えているのも事実です。

次の本に登場する方は、多かれ少なかれ、私と同じようなところがあるから、ご登場いただいていると言ったら、怒られるかな? 

Evernote仕事術

Evernote仕事術

 

 

この本と、もう1つの私の本を元ネタにして、またしてもファンタジーを手がけているのが岡野純さん。この人も、たいがいと言えばたいがいですが、すごいと言えばすごい人なのです。

あの完成度のコミックを、会社員やりながら!

 

仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ! (デジタル仕事術シリーズ)

仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ! (デジタル仕事術シリーズ)

 

 

 

やる気クエスト(6) (純コミックス)

やる気クエスト(6) (純コミックス)

 

 

www.mag2.com

 

【心理学】行動科学と精神分析

フロイトとスキナー。

もはや「古典」といっていいと思うのですが、心理学史においてこの二人の名前はやっぱり水際立っていると思うのです。さすがにこの二人さえ知っていればいい、とは言えませんが。

この二人は、常識的には「これ以上ないほど意見が対立している」と見なしうると思いますが、そういう関係はしばしば「非常に共通点が多い」とも見なしうるわけです。

ワーグナーとブラームスのような関係といったら的を得ているのでしょうか?

気がつけばある行動パターンに陥っていて、そして困っている。

しばしば精神分析でも行動科学でも好適例として取り上げるのがそんな「強迫行動」です。

 

“隠れビッチ”やってました。

“隠れビッチ”やってました。

 

 

ちょっと気になった男性とちょっといい関係になるけれど、核心的なところまで決して至ることなく、関係を解消する。

男ってのはみんなバカだ。というわけですが、これを読んでいると私には、どうしてもマクベス夫人のことが連想されてしまうわけですね。

主体的に男をだましているならまだいいわけですが、というか良くはないのですが、「こうしないではいられない」だとすればそれは、「手を洗うのがやめられない」ようなもので、全然「胸のつかえが下りる」系の話ではないのです。

ギャンブルだろうとアルコールだろうと異性だろうと、「手を洗うのがやめられない」のはいったいなぜなのか?

行動科学なら「報酬により行動が学習されてしまったからだ」と答えるでしょう。

精神分析なら「対象関係に一種のゆがみがあって、ストレスに対して退行が起こる」というような話になると思います。

しかしそれは結局同じようなところに行き着くのでは?

幼児期の情緒関係を求めて人が「退行する」のは、そこに報酬を感じるからですよね?

それがくり返されると「学習行動」になってしまい、それをケースによっては「嗜癖」というのでは?

気がつけばやってる。そういう行動には、個性的な報酬パターンが存在するか、あるいは不快の回避が潜んでいるでしょう。そうであって不思議はないでしょう。他人にとっては意味はないようでも、高いところに行く前に必ず「100まで数える」からには、それによって高所恐怖症に対応できるという「経験」が先行し、先行をどこまでもさかのぼるなら、幼少期に行き着いても不思議はないのです。

夢の分析が役に立つのは、気がつけばそういう夢を見ている、ということが多いからです。私は、論理療法(認知行動療法の先駆け)の1つの弱みに、悪夢にはあまり効力を発揮しそうにないということがあると思います。これはいわゆる「目的論」にもあてはまります。悪夢を見るのには「目的がある」などと言われても、悪夢に悩む人には、ほとんど何の役にも立たない気がします。

気がつけば新しいタスク管理ツールを探していたり、エゴサーチしているからには、そこに報酬があるからこそで、報酬が報酬たるゆえんは、幼少期にさかのぼることができたりすることが多いのです。

【メモ】タスクとアイディアが一冊の本ではなかなか取り扱われないワケ

私はここに、現代まで語られてきた情報整理ノウハウに不備をみる(※)。

タスクとアイデアが別の手法で整理されることは難しくないのだが、必要なのはそれを一つの統一的な視点から語ることである。

つまり、まず統合的な「情報」の整理、という観点があり、その内訳として「タスク」と「アイデア」の整理が語られることだ。


※その点、野口悠紀雄の整理法は両方への視座があるが、タスクの扱いは雑である。

rashita.net

こちらのエントリはいろいろと興味深いことが書かれていますが、中でもこの一節が気になりました。

なんでこうなるのかは、わかりやすいのです。これを同時に1冊にまとめてしまうと、非常に分厚くなって、売れなくなりそうです。

また、両者を統合した本のタイトルという問題も出てくるのです。「ライフハックでいい」という人は、ライフハックにくわしすぎます。そういう人はほとんどいないので、売れ行きに響きそうなのです。

しかし、この本のジャンルは「ライフハック」を除いてありません。ここに独特の難しさがあるのです。

情報整理術ならEvernote(技術書コーナーへ)か「ノート術」(ビジネス書として扱われる)でしょう。

タスク管理であれば、ビジネス書コーナーでしょう。

では、両方を統合するとなると?

知的生産の技術、超整理法、Evernote、思考の整理術。

これらの本は、非常に売れ行きが芳しかったのですが、いざ同じような本を作るとなると、必ず二の足を踏まれます。

ビジネスパーソン向きには思われないのです。出版業界からは必ず、絶対に尋ねられるでしょう。アイディアをカードで発想したり整理することが、ビジネスパーソンにどのようなメリットをもたらすのですか?

また、こうも言われるはずです。Evernoteはほとんどの会社では使用禁止です。

したがって、アイディアの部分を取り除かねば、ビジネス書コーナーには置かれません。結果としてビジネス書としてはタスク管理術が残るわけです。

もちろん世の中には「抜け道」があります。それが「ノート術」なのです。100円ノートやほぼ日手帳であれば、ビジネスパーソンが使いそうであり、その込み入った工夫の仕方はビジネスパーソンに訴求します。

ノート術として、タスク管理とアイディア整理とライフログをいっぺんに取り扱うというのは、可能なのです。

でも、たとえばタスクシュートとTodoistとEvernoteを「総合的に」取り扱うとなると、たちまちハードルが高くなって、それは「技術書」となります。そして「技術書」においてそれらマイナーなサービスを取り上げるのはギャンブルです。やはり技術書には多くの人が使うであえろうWord、Excel、PowerPointの本であることが求められるのです。

だから、デジタルツール中心の「(ビジネス書コーナーに置いてもらえる)ライフハック本」というのは、たぐいまれな存在となるわけです。

 

【お知らせ】12-22(金)に佐々木正悟の新刊『仕事の渋滞は「心理学」で解決できる』発売予定です

 

仕事の渋滞は「心理学」で解決できる

仕事の渋滞は「心理学」で解決できる

 

書影がでてからと思ったのですが、考えてみると「書影出ました!」みたいなお知らせを受けるとは限らないので、わすれないうちに。

この本は、「仕事を溜めない」をメインテーマで書きまくった、という感じです。著者としてはそうです。

私が社会人一年生だったころには、仕事って「ある程度ためこんで、一気にかたす!」みたいなスタイルが主流だった気がするんです。あの時代は、Windows95黎明期だったもので、それでも良かったんです。クラウドもなかったですし。

しかし今このスタイルでやったら、ある程度以上一気に溜まってしまって、2度と片づくことはない!になりかねません。

本書で紹介しているのはもちろん、いわゆる「仕組み化」です。仕組み化の機能は「溜まらないようにすること」です。いろんな仕事の仕組みはあると思いますが、私がやっていること、推奨したいのはとにかく「日々、溜めない」ことなのです。

最終章では、最近連載記事にもした365式を、紹介しています。これもやっぱり「日々、溜めないこと」を模索した1つの結果なのです。

at-jinji.jp

いろんなことを毎日少しずつ削り取っていく、というやり方は、達成感も足りず、つまらないかもしれません。そこを心理的にサポートする発想法みたいなものも書いていますが、達成感を仕事に求めるというのは、ある程度は当然としても、危険なギャンブルなのです。

達成できなければ挫折感と残務が残るばかりですから。

【電子書籍】書店が電子書籍を出せるようにする事業はできないだろうか?

d.hatena.ne.jp

「それはむずかしい」理由はいくらでもあるでしょうが、今のままでも「難しい」のであればやれそうなことはやってみる、という考え方もあるでしょう。

著者と書店の間には、距離があります。はっきり言って、新しい本を出して、それが爆発的に売れているというのでない限り、著者は書店さんのところに行って、「どうも〜」などとやって歓迎されるものではありません。

ただ、十分売れそうなコンテンツが、事実上書籍として流通していないというケースは相当数あって、問題はもちろん、その「売れそう」なのが本当に売れるのか、紙を電子に直したとしても売れるのかというと、そんな事はないわけですが、でも売れる場合もあるのです。

上の記事にもあったとおり、仮にすでに書籍として存在しているとしても、その権利問題や、データ化の手間といったこともあります。

とは言え、一冊の本のデータ量などたかが知れていて、多くても10万字程度です。じっさいにはそれ以下です。直接スキャンするなどして「吸い出す」のに問題があるというのなら、書き直せばいいのです。すでにコンテンツ化が終わっているような本をリライトするなど、簡単なことです。(誤字などの編集だけなら、クラウドファンディングでもできますし、がんばって自力でやってもいい程度のことです)。

電子化に書店が携わり、書店では電子化したタネ本を売る販促にする。これによって売れる程度の売り上げは、あまり版元さんに意味はなく、著者にも売り上げ自体が利益になるわけではないので、この種のことは書店さんが主導するのがいちばんいいように思います。

また、紙が売れず電子書籍が売れても、書店の利益にもなる。(この点で現在のKindle化はいかなる意味でも書店側に利益がないのが厄介なのです。版元さんは決してそうではないのに)。

ただしこれを実行するには、今のような書店さんと著者の淋しい関係ではとても無理で、せめて「ご近所さん」としてでもつながっておく必要はあります。しかし現実には、そういうのこそいちばんむしろ難しく感じられるわけです。

ので、両者の間をもって、かつ、最低限度のKDP編集だけをやってくれるようなサービスって、登場しないだろうか? ということをふと思いつきました。

 

【タスク管理】私たちは思った以上にマルチタスクができない

好きな音楽を聴くグループでは、98%の被験者が1回の運転につき平均3回以上の安全性に欠けた運転を行い、32%がインストラクターから 言葉による警告や注意を与えられ、20%は事故を防ぐためのインストラクターによるステアリングやブレーキが必要であった。

小記事:運転中の激しい音楽は事故を増加させる:科学ニュースの森

こういう自覚は、おそらくないはずだ。多くの人は「好きな音楽を聴いていたほうが運転にはいい」と思っているに違いない。

おそらくこういった研究はあまりに直感に反するので、聴いている音楽を疑問視したり、何らかの形で研究方法を疑いたくなる人が多いだろう。

そういう懐疑は非常に有益だが、この結果は私の直感にはあまり反しない。私は仕事中、音楽は一切聴かない。

何か好きなことをしながら仕事をしたいというのは、仕事に注意したくないという心理だと考えるのが自然だと思う。高校生が期末試験の勉強をするとき、ラジオで野球中継を聞きたがるのと同じである。

音楽を「聞きながら」というのは、「耳は空いている」理屈から言っても、何ら仕事の妨げにはなりそうもない。まして、同時やっていることは運転である。知的作業とはちがう。

それでも妨げになる。

もはや、仕事と「同時に」できることは、呼吸くらいしかないのではないのか。それすらも怪しいという記事もある。

woman.excite.co.jp

カフェで仕事をする気になれないのは、つまりこのせいなのである。