佐々木正悟の「のきばブログ」

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

最近買ってまったく後悔していない2つのガジェット。Apple WatchとKindleの共通点

Apple Watchというのは、きっと買う前にはかなり否定的な気持ちの人が多いと思います。アーリーアダプターであってもです。私もかなり躊躇しました。

ただの時計であったらどうしてくれるんだ?」

という思いが先に立つのです。なぜなら時計だからです。

ところが、世に5〜100万円の時計はざらにあります。ということは、価値観次第とはいえ、Apple Watchは買って後悔しなさそうなガジェットなのです。ただの時計であっても。

私たちは、買うときには「値段」のことをいたく気にします。しかし、買って時間が経つと、いくらで買ったかも思い出せなくなるものです。目の前のスマホやパソコンはいくらで買ったか覚えています?

「十分元を取った」というセリフを時に耳にしますけど、あれは買ったことをいくぶんなりとも後悔しかかっているときに自分の気持ちに歯止めをかけるためのセリフ、と私は解釈しています。「後悔なんかしてないゾ!」と。

時計は、そういう気持ちにはめったになりません。時計というのは、持ち歩くものではなく身につけているもので、身につけているものはよほど不快でない限り、「すでに使いまくっている」わけですからそんなに後悔しないのです。

服の着心地が悪くないかぎり、服を着ていることに後悔することはほとんどないし、女性は高価なアクセサリーを身につけていて、「高かったなあ」と後悔することはほとんどないだろうと思います。「機能性」はその場合、問題にされてないでしょう。

というわけで、Apple Watchを買っても後悔は、そんなにしないと思います。

 

Kindleはちょっとちがいます。Kindleは「身につけるもの」ではありません。私は後悔なく使い込んでいますが、Kindleが充電切れを起こした表示を見たまま放置している人だと、後悔しても不思議はありません。「本ですらないもの」になってしまいますから。

Kindleを「本の一種」と見なせる人なら、後悔しません。「本の代替え」にしようとすると、面白くないかもしれません。

Kindleでは読めない本の代わりにはなりません。

写真集の代わりにも、絵本の代わりにもなりません。

Kindleはそれらに「付け加える」ものです。Kindleのおかげでいっぱいになりにくくなった書棚には、別の本を置くこともできます。

本を2冊持ち歩くのはとてもかったるいですが、1冊の本と、100冊以上を選択できるKindleを持ち歩くのは、大変いいものです。

Kindleがあると、「本を身につける」のに近い感覚が得られます。そういうものとしてとらえるようになると、これほど安いものはないという気がしてきます。

 

要するにApple WatchとKindleは、古くからある生活スタイルを、一段と高めてくれるガジェットなのです。腕時計に文庫です。長く続いてきているものだけに、生活によくフィットしているわけです。

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

弾丸トラベラーのタスクシュート

週末のシンデレラ 世界!弾丸トラベラー - Wikipediaという旅番組がありまして、なんとなくよく見ていたのです。

タスクシュートなのです。

現地1泊が規則になっており、シンデレラタイマーと呼ばれる携帯電話で、現地滞在時間を知らせてくれる。

なおこの番組では滞在の制限時間が秒単位で定められており、どんな状況であれ時間が過ぎれば旅は打ち切りとなる。

 

時間管理とは、つまりはこういうことなんだよな、と見るたびに思っていました。

私たちはとにかく時間をムダに使うのです。それは悪いことではなく、自然のことです。

時間というのは、ギリギリ節約して使うよりは、ムダに使うのが自然の姿であり、健康的でもあります。

ただ、ずっとそうはできない状況というものがあります。弾丸トラベラーの状況がまさにそうで、ムダに寝過ごして使うなら、何もできずに終わるでしょう。

ムダにしなければけっこう使えるが、ムダにしたら何もできない。

そういう制約された状況というものがあります。

タスクシュートはその状況を「見える化」するのです。そのような状況は、ツールを使わないと「見えない」のです。

「見える化」によって発見された時間を活用する。それを日にいくつか見つけ、毎日繰り返すことで、かなりの時間が使えるようになるというわけです。

こんなやり方は息がつまりそうで「合う人と合わない人がいる」と言われることもあります。

どんなツールや方法についても「合う人と合わない人はいる」ものです。

ただ、時間を豪勢に使いたい人に、そもそも時間を巧みに使うという発想自体が、合わないとは言えます。

毎日を長者のように暮らしたい人に対して、爪に火をともすような「方法」を唱えたところで、うけいれられっこないでしょう。

弾丸トラベラーという番組が面白かったのは、その緊張感と凝縮された人工的な旅程であって、9泊10日できるなら、初日は寝て過ごしても不思議はありません。

Apple Watchにはまず AutoSleep

 

AutoSleep Watchを使って睡眠を自動で追跡します

AutoSleep Watchを使って睡眠を自動で追跡します

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以前にもこのブログで紹介したことはありますが、Apple Watchを入手したら何はなくてもこのアプリでしょう。

このアプリのすごいところは、「寝落ち」から計測し始めてくれるところなんです。ベッドに入ったところから、とか、寝ようと思った時間からの計測ではないのです。

しかも計測内容が細かくて精緻です。

 

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基本的には心拍数で睡眠の深度を測っているようですが、本にも書いたとおり、睡眠中の平均心拍数は、覚醒時よりもだいぶゆっくりになるため、睡眠効率といったものもわかりやすいです。

だいたいにおいて、翌日の状態がいかに睡眠に左右されているかも、よくわかります。

これはiPhoneだけではなかなか補足しきれないデータなので、Apple Watchを「活用している」気分をよく盛り上げてくれるアプリです。

 

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

 

眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密

眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密

 

 

 

 

あすけんと糖質ダイエットネタはもう少し本に組み込みたかった、けど。

 

あすけんダイエット 体重記録とカロリー管理アプリ

あすけんダイエット 体重記録とカロリー管理アプリ

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このアプリ試されているでしょうか?

このブログでも今後度々取り上げる予定ですが、インストールくらいしておくと損はないかと思います。

写真から食事内容を取り込み、そのカロリーまでチェックしてくれるところがとても優秀です。

私ももっとApple Watchの本に盛り込みたかった。

ただ、Apple Watchそのものと関係がないんですよね(笑)。iPhoneだけで完結してしまうアプリなんです。

健康管理とApple Watchは大いに関係があるんで、あすけんもその線では、関係あるのです。

が、あすけんそのものとApple Watchはあまり関係がない。

このへんを「Apple Watchの本」からほぼ追い出したところに、今回の本の特徴があったりします。

それから個人的には、私は食事内容から「糖分」をたたき出しているようなところがあるため、写真から取り込まれているカロリー計算を細かく調節せねばならず、そのへんの記述は読者一般には無用な情報となるため、ちょっと迷ったということもあります。

 

増補新版 食品別糖質量ハンドブック

増補新版 食品別糖質量ハンドブック

 

 

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

Apple Watchの本に5つ星レビューいただきました!

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

本を何回だそうと、レビューで好評価いただくのは大変ありがたいです。

特に今度のようにAmazonだけでしか売られていないに等しい本の場合、アマゾンのレビューは強い影響をおよぼします。

倉下忠憲さんがおっしゃっていたことだと思いますが、書店へ行って本を取り上げてもスターの数はついてないのですから、大きな違いがあるのです。

つまり、本屋さんで買っているときには一顧だにされたことのない評価基準が、Amazonで購入するときには強い影響をおよぼしていると言うことです。

 

その新レビューに書かれていた件ですが、本書は現段階では、Apple WatchSeries3で活用いただくことを推奨します。

が、Series3が必須というわけではありません。現に私は本書のほぼすべての記述について、「2」での操作をもとにしています。

もちろん「2」ですと、iPhoneなしに電話に出るとか、メッセージを受け取るといったことは不可能ですが、そもそも「2」をお持ちの人はiPhoneもお持ちのはずですから、iPhoneとペアリングさえされていれば、Watchで電話に出たりは可能です。

また「たすくま」についてはそもそも「iPhoneなしでは使用できないアプリ」ですから、「2」でも「3」でもできることは同じです。速度はちがうと思いますが。

じっさい速度が我慢できて、iPhoneをお持ちでしたら、今のところ「3」でないとやれないことは、ほとんどないと思います。むしろ「セルラーモデル」は、将来iPhoneなしで単独でWatchを使いたいという人向けのに発展していくのではないかと思います。

 

今回のApple Watchの本ではあまり触れなかったこと

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

本書は引き続きご好評いただき感動中です。

いまさらですが、こちらは電子書籍オンリーです。一般書店ではお求めになれませんので、ご了承ください。

さて、電子書籍オンリーなので、この本にはあまり触れなかったことがあります。後ろのほうの章では少し触れたことですが。

それは、Apple Watchがこのまま進化すれば、あまりスマホを使い込まない人にうってつけのガジェットになる、ということです。

電話をして、音声入力でのみメッセのやりとりをし、健康チェックを欠かさない。つまり、現時点では年配の方によく見られるスマホの使い方そのままです。

そういうことを踏まえると、今後Apple Watchは二通りの方向に向かって欲しいな、と思います。

一方ではそういう、あまりスマホを扱わないから、もうスマホを買わず、Watchだけにしてしまう人向け。

他方では、今回の本の想定読者さんたちのように、iPhoneとApple Watchのコンボ技をフル活用したい、アーリーアダプターさん向け。

こちらには、もっとライフハックができて、もっと知的生産に向かないと、ダメだろうと。

身の回りが便利になるのはもちろん、TwitterやFacebookとの連携、記事のチラ読み、さらには、ブログのアクセス数のモニタリングや、ライフログアプリとの連携強化が求められます。

いまは、なんだか「スマホを使わない人向け」と「スマホ使い込み派」の両方になんとなく向かってしまっているように思えます。

WorkFlowy のiPhone版が大幅アップデート!

blog.workflowy.com

 

これはすごくいいです。

やろうと思えば、もうこれで本だって書けてしまうんじゃないでしょうか。

つまりやろうと思えば、もうiPhoneだけで企画から書籍原稿をあげるところまでやれてしまうんじゃないでしょうか。

まだUlyssesを使っておくことにしますが、原稿とアウトラインをこの後に及んで分けておく意味って、そんなにあるだろうか?

どうせ、メモやら資料やらの一部はEvernoteにあるし、今のままだと

  • タスクとして原稿を位置づけているたすくま
  • 企画アウトラインのためのWork Flowy
  • 原稿ノートとしてのEvernote
  • 原稿そのものを扱っているUlysses

という4アプリを併用していることになってしまっているんです。

これは、こうやってたどたどしく書くほどには、厄介ではありません。

企画作るとき以外には、アウトラインは「いま書いているあたり」だけみればいいし、Evernoteはどうせストックしているのがメインの役割。

実際にはたすくまで原稿を書くのだー!と確認し、Ulyssesで書く、というのがほとんどの流れ。

とは言え、原稿そのものもまとめちゃえればなーと、思ってしまわなくもない。

というくらいいけてるアプデでした。

Apple Watchを使ったたすくま時間術

Apple Watchのたすくまコンプリケーションはとても考えられていて、

  • 実行中のタスク
  • 次の予定タスク(開始時刻が決まっているタスク)

の二つが並びます。

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まさにこういうふうに意識って働いていると思うんです。

いまやっていることと、次に間に合わせなければいけない時刻のイベントのことが、意識されている。

朝食を取りつつ、次のイベントとして、出発する時刻を意識する。

電車の中で本を読みつつも、次のイベントとして、電車を降りるという意識がある。

タスクシュートを使っていると、「カレンダーにのっている予定」とはまた別に、一日の状況に合わせて、動かさざるをえない予定というものがある。あるいは、細かく決まる予定時刻というものがある。ということに気づかされます。

これが現実の状況と同期させられるところに、タスクシュートのユニークさがあり、仕事や遊びや読書に強烈に没頭していても「いい」という感触を生み出してくれます。

開始時刻や締め切りというもののあるイベントとイベントの間に、開始時刻が決まってはいないタスク群があって、それらをどう配置するかが、時間管理です。それは現実にみんなそうしているはずなのです。

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

 

 

 

#たすくま がApple Watchに正式対応しました!

書籍の方が若干フライング気味ではありましたが、3日ですので大目に見てください。

お買い求めになった方は本日以後、少なくとも私がやれていたことはすべてできるはずです。

この記事ではざっくりと4点だけ、紹介します。これだけでも十分「Apple Watchでたすくま」という新感覚が得られるはずです。

実行中のタスクを操作できる

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いまやっているタスクを確認することから、終了処理、一時停止処理など、基本的なことはやれます。またそのサブタスクもチェックできます。

 

実行中のセクションのタスクリスト一覧を確認、操作できる

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個人的にはここまでやれれば、ほぼ何でもできる感覚です。

ただ、セクションを大まかに区切りたくはなりますね。

タスクをリピートタスクから検索できる

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この機能には正直驚きました。

ここまでやれるんですね。

デフォルトでは「休憩」「食事」などが用意されていますが、これはiPhoneの「たすくま」アプリ側から、修正・追加できます。これでもう、タスクセットはほぼ全部やれるのではないでしょうか。音声入力検索にも対応しています。

 

メモが残せます

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そのまんまですが、要するにタスク実行中のメモを、音声入力で残せるということです。もちろんそれはたすくまのメモとして残ります。

完璧ですね。たすくまに馴染んだ方には、完璧、ではないかと思います。後はガジェットが進歩して、超高速に動いたら、すごいんではないでしょうか。腕時計でタスクシュート、ですからね。

この全部を書籍に盛り込みたかったのですが、今後の課題としましょう。それなりにチラチラ盛り込んではありますから、推し量りつつお読みいただければ、幸いです。

非常に初速は好調で、ご購読大変感謝いたします。

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

Apple Watchの本ご好評いただき感謝です!

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

 

何度も言及いただいてありがたい限りですが、本書はKindle Unlimited対象です。

前からふつうに読み進めていただいて、気になるところだけお試しいただいても、おおむねすぐ読み終わると思います。

かわりに、むやみに長くならないように、「一般」→「設定」→………のような説明文は、ギリギリまで少なくしました。

本書の中に収録してあるのは、「最低絶対知っておいて損はないこと」だけにしたつもりです。もちろん個人的な興味や指向する便利さの範疇の違いというのはどこまでもありますが、「こう設定してあったら便利になる!」と私が思っている事項ばかりなのは間違いありません。

たとえばメール通知としてはVIPしかありえない!というのは私にとっては重要です。VIP以外の通知にしても、どうせiPhoneには届くのですし。

さらに、メッセージの定型文も、メッセージをぜんぜん使わない人にはそれほどでもないでしょうが、私には必須の設定です。最初だけちょっと面倒かもしれませんけど。

他に盛り込みたいこともたくさんあったのですが、ガリガリ落としました。もう数週間待って「たすくま」のことも入れるとか、「トイレマップ」の周辺の話ももっと入れたらよかったかな、というような気持ちもなくはないです。

Apple Watchの本を書きました

 

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

目の前の仕事に集中するためのApple Watch起きてから寝るまでの使い方が分かる本

 

 

 

 

 

 

 

事実上昨日発売だったのですが、けっこう好評いただいているようで、ホットしました。

紙の本では、ありません。Kindleのみで読むことができます。もちろんPCやMac、スマホのKindleアプリからでも、読めます。

KindleUnlimited対応なので、サービスをご利用中であれば、無料でご購読いただけます。

 

本書を作るに当たってとにかく避けたかったのは「Apple Watchのマニュアル」みたいにしたくなかったということです。設定を変えるには、どこをタップして、なにを開いて、メニューからどれどれを選ぶ、のような本はたくさんあります。

そこら辺の説明をとことん省いているため、読み始めればすぐに読み終わります。なるべく必要なことが記憶に残るように気を使ったつもりです。

そうでないと、紙の本ではないため、後から該当箇所を探し出すのが面倒くさく感じられると思ったからです。

Apple Watchをお持ちの方はもちろん、購入に迷っていらっしゃる方もぜひ、お読みいただけると嬉しいです!

Todoistは私にとっては「ネタ帳」です

Todoistを使っているということは、それが佐々木さんにとっての「マスタータスクリスト」なんですね。

というようなことを3人の方から言われました。

どうもちがうような気がする・・・と思いつつ、「マスタータスクリスト」というものの定義がちがうだけなのかな、と思うところもあって、言葉を濁していたのですが。

マスタータスクリスト、なのかどうかはわからないけれど、たぶんちがいます。では何かと考えてみたのですが、先日言葉としては奇妙ながらしっくりくるものがありました。

「ネタ帳」です。

「タスクシュートに落とし込む」という言い方があります。私にはそれがしっくり来ません。

「マスタータスクリスト」から「タスクシュートに落とし込む」という方もいらっしゃいます。たぶん「膨大なやることの中から、今日やることを絞り込み、それをタスクシュートに「落とし込む」」ということなのでしょう。

そういうやり方だって、かまわないと思います。でも私はぜんぜんそうやっている気がしないのです。ほとんど逆のように感じることもあります。

あえて言うならば、あえて「落とす」という言い方と近い言い方をするならば、「Todoistからタスクシュートに上がり込む」のほうがずっと気持ちとしてはわかりやすい。

私は「1日単位」であろうと「長期予定」であろうと、核となっているのはリピートタスクの繰り返しだと考えています。

あることを繰り返すうちに、その繰り返しの中で、所定の行為をこなしていく。それ以外のイメージがなくて、それ以外の感覚にリアリティがないのです。

「フェーズ」という表現もあります。私も最初は「それか!」と思ったのですが、実際に自分のプロジェクトには「明確なフェーズがない」気がしてきて、徐々に「フェーズは感じられない」という印象になりました。

シゴタノ!と言うリピートタスクがあります。その「ネタ帳」として「次に書くネタ」や「次の次に書くネタ」などがTodoistに並んでいます。前に書いた事、や前の前に書いた事が、ずーっと並んでいます。

MP戦略を書く、というリピートタスクがあります。その「ネタ帳」として「倉下忠憲さんと打ち合わせたこと」や、「次に書くネタ」や「次の次までに考えておくこと」が並んでいます。ずーっと並んでいます。

「食事」というリピートタスクがあります。外食したいところや、食べたい「ネタ」がTodoistに並んでいます。

「病院」というリピートタスクがあります。予定はありません。しかし過去にかかった病気や、養生したことや、飲んだ薬などが並んでいます。

「マスタータスクリストというオープンリストに単独タスクを追加する」ということが、ほとんどまったくないのです。それはあまりに例外的なことのため、以前にやったのはいつだったか、思い出せません。入るとしたら、どこかでしょう。

でも、何らかの「リピートタスクのネタ」として気がついたことは処理されていきます。「リピートタスク自体を書き換える」とか「リピートタスク自体を追加する」となると、私にとってはかなりの決意が必要であり、検討に数ヶ月を要します。

Todoistはネタ帳なんです。シゴタノ!や原稿というタスクのコンテンツを「補充する」(補填する・充填する)のを忘れないためのものです。

ぞえさんの「週3勤務」が可能であるということに驚いた

fledge.jp

 

単純に「驚いた」というにすぎないのですが。

だいたいにおいて会社というのは、これよりはるかにゆーずーのきかないものだと思っておりました。

週3勤務だと!だみだ!以上!

というイメージなんです。具体的にどこがと言うのではなく、世のすべての「会社」というものが。

もちろん私だったらダメかもしれないし、私の勤めていたところだったらダメだったかもしれないし、週3なら行く気になれるかというとまた別ですが、そういうことではなく「ダメそうなので試そうという発想もなかった」というところです。

まあ「なにも始まらなかった」ワケです。

 

本来はゆっくり過ごすための家で仕事をすることの難しさを痛感した経験でした。

「やりたいことのはずなのに何故できないのか。本当は好きではないのでは」

と悩むこともありましたが、今考えると単に「家での仕事」に慣れていないだけでした。

自分はどうすれば仕事に手をつけられるのか、どこでなら仕事ができるのか。自分を理解することで上手くセルフマネジメントできるようになりました。

 

「週2フリーランス」のほうは最初はこういう難しさもあったようですが、 「本来はゆっくり過ごすための家」という認識の問題なのですね、これはきっと。

私にはそういう感覚そのものがないため、家で仕事をするのは先日も書いたとおり難しくはありません。

とは言え、週3で勤務したら、そうなるかもしれない。つまり、外での仕事というのは、仕事をする以上にエネルギーを出力しているのです。それがいいということもありますが、そのことは意識しておく必要があると思っています。

注意欠如における「不注意」とは何だろう?

半側空間無視、という障害があります。

これは本で読んだだけではちょっと理解しがたい症状なのですが、右側なら右側だけを「無視する」というものです。

目の前にあるものが「見えている」にもかかわらず、そちら側だけを無視して絵を描くとか、向かって右側にあるお膳だけ手をつけないとか、そういうことなのです。

 

半側空間無視 - 脳科学辞典

 

見えているのに、気づかないって、どういう意味なんだろう、と最初これを知ったときに思いました。

が、よく考えてみると、そういうことって時々起きます。

私は時々、キッチンに立っているときなどに、妻から「水筒取って!」と言われるのですが、見つからないので「どこ?」と尋ねて怒られるのです。「目の前にあるでしょ!」と。

今どきは少々変わった作りの「水筒」もあります。たしかに言われてみれば「これは水筒なのね!」なのですが、水筒として認識するのは非常に微妙な物体だったりすることがあります。

たしかにそれは見えている。しかも認知もしている。ただ「これは水筒だ」と気づいていないだけで。(妻がそう気づくべきだと私に暗に言っているメッセージを受け止められずにいるわけです。)

タスクでこれをやると、かなり微妙なことになります。タスクリストでも、時々似たようなことが起こるので、驚きます。

たとえば「セミナー準備」などとリストにある。これを私は「不注意」で、セミナーに「行く準備」をここでするつもりなのだ、と思ってしまう。でもそれは「スライド作成など」のことだったりして、衝撃を受ける。もちろん時間が圧倒的に不足するわけです。

自分が自分のために作ったリストですら、これが起こるのですから、「会社用語」などを「注意し損ねて」偉い目に遭うということは確実にあるでしょう。

「認知」というのは、「その場面では何が注意対象になるべきか」自体がある程度自明なものとして定まっているからこそ、実は成り立つものなのです。個人的な認知すら、社会的な部分があるのです。

交差点に入ったら、ほとんど無意識のうちに信号機に誰もが注意を集中させないと、「不注意による事故」が起こります。意識がハッキリしていて、目で見ているというのでは、十分ではないのです。

「明確な目標」はシングルプロジェクト。一般の人にはマルチプロジェクトがある

まお (@spring_mao) が「まお箱」という質問箱を用意されていて、その質問と答えがなんとなく面白く、なんとなく時間を費やしてしまっているのですが、そこにあった羽生結弦さんについての質問にちょっと考えさせられました。

と言っても、申し訳ないのですが、そのTweet自体のウェブクリップに失敗したので、正確に引用できません。

趣旨としては「自分はなんとなく生きてしまっているような気がする。羽生さんのように、人生の目標を明確にしてがんばりたい」というようなものでした。

「強烈な情熱の対象が欲しい」という欲求を、人間という種は持つことができるようです。すべての人類が、ではないのですが、私にすら覚えがあります。

非常にライフハック的に考えるならば、明確な目標を持つためには、時間のスパンを長く取ればいいのです。3ヶ月先の目標だと、まだまだ10やそこらのプロジェクトを意識できてしまいます。

しかし1年先なら、10は難しくなります。書籍企画2つ、連載5つ、それにブログのすべてが1年後どうなっているかを「ほぼ同時に意識する」のは難しいでしょう。

それが4年後ならどうでしょう? つまりオリンピックスパンですが、検討対象となるプロジェクトの数は、1つしかなくなるでしょう。書籍企画など、4年も続きません。連載の4年後も想像も付かない。

視点が近くに定まっていれば、視野に入るプロジェクトはマルチになるのです。遠くに定まっていれば、1つに絞られていきます。

おそらくですが、羽生さんのような人は視線の先が4年後だから、プロジェクトは1つになるのです。彼ですら、明日やることを考えてください、と言われれば、スケート以外のことを意識するはずなのです。

私はいわゆる「一般人」なので、プロジェクトが「1つ」であっては困ります。娘の学校のこと、税務処理のこと、書籍企画のこと、連載原稿のことなど、10前後のプロジェクトを「同時に」見据えているのです。こういう視線の先は、決して1つには絞り込めません。拡散します。

娘の学校と、税務書類の間には、何の関係もないのですから、プロジェクトの先が1つにまとまるはずがありません。

つまりこのマルチプロジェクトな生き方が、「なんとなく生きている」という感覚を生み出すのです。悠久の大宇宙に、ただ1度きりの意識と生命を授かった僥倖を活かし切るような生き方ができていないような、非宗教的で、世俗的な生き方に甘んじているといった感覚を。

 

聖と俗 〈新装版〉: 宗教的なるものの本質について (叢書・ウニベルシタス)

聖と俗 〈新装版〉: 宗教的なるものの本質について (叢書・ウニベルシタス)

 

 

しかし多くの人間は中年になってくると、マルチプロジェクトの凡庸さを生きることが、実は容易ならざることで、少なくとも私などは、これを生ききることが、宇宙的僥倖にはほど遠くても、自分の能力に見合った使命的難題であると感じざるを得ないです。その生ぬるさを含めて。

意識は常にマルチプロジェクトにわずらわされつつ、タスクとしてはシングルタスクに集中するということひとつとっても簡単ではありません。

その難しさは4回転ジャンプの難しさとは似ても似つきませんが、経済的困難、健康問題、夫婦仲、娘の養育問題など、思春期にはまったく情熱を燃やすに値しないような対象に、足をすくわれて崖っぷちに立たされてしまうという、ややもするとうち捨てたくなるような面白くもない困難と、走力を上げて対峙しないとどうにもならないという現実が、意外に難しいから面白かったりもするのです。