佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟の公式ブログです。なるべくならお役立ち情報を出していきたいと思っています。

竹宮恵子さんの『テラへ』などがなぜか格安で販売中です

 1冊11円とか、なんかよくわからないお値段なのですが、今日までとかいうことなので。

『アンドロメダストーリーズ』も同じようなセール中です。

まあわかる人にはこれだけで十分だと思いますが、ごく簡単に追記を。

とにかくすごい作家さんです。マンガの女神様です。この『テラヘ』などもそうで、ストーリー的には手塚作品に類似しているものもありますが、雰囲気が違うので、まったく違う作品として十二分に堪能できます。

しかもこのセール作品は、カラーイラスト完全版デジタルエディションとかで、これも紹介しないとわかりにくいと思うので、ちょっとはばかられますがワンカットだけ貼っておきます。

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地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 1巻

地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 1巻

 

 

アンドロメダ・ストーリーズ 1巻

アンドロメダ・ストーリーズ 1巻

 

 

 

ごりゅごさんと共著でApple Watchの本を出しました

 

あなたの知らないApple Watch: これまで語られなかった小さな使い方

あなたの知らないApple Watch: これまで語られなかった小さな使い方

 

 

対話形式で進めています。これが読みやすい、という人は多いということを知りました。

対話のお相手はごりゅごさんです。二人ともApple Watchにけっこう入れ込んでいるので、話がよく合います。

編集に、Tak.さんをお願いしました。こちらがなかったら、もっとワイルドなままのインタビュー起こし本、となっていたところです。

KDPです。KindleUnlimited対応ですから、会員の方にはお手に取りやすいと思います。

面白いとは思いますし、読みやすいとも思います。情報量満載かといえば、そこまでではないでしょうが、ご存じないこともあるのでは、と思います。

あと、たすくまファンの方には、私のたすくまのデイリーリストがさらしてありますから、何か参考になるところがあるかもしれません。

 

goryugo.com

テープ起こしが自動的に8割方すんでしまう

今時どのくらいの人が「テープ起こし」を必要としているかはわかりませんし、そもそも「テープ」は使われておりませんが。

loopback.softonic.jp

これを使うと、YoutubeとかQuickTimePlayerとかiTunesとか、ようするに

「Macで再生している音声を文章に起こす」

ことができるようになります。

人間と違ってMacは自分が発している声を聞いていないので、それを無理矢理聞かせてしまうというわけですね。ちなみに「テープ起こし」には「音声認識」が必要なので、Googleドキュメントなどを使うことになります。

つまりloopbackを使うと、こういうことが可能になるわけです。

入り口も出口もloobbackにすることができます。

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その音声認識の精度ですが、とりあえず私と倉園佳三さんによる動画で試してみたところ、精度はかなりいいです。こんな感じになります。

何をしたいか全く出てこないですしょうもないことばっかし始める面白くて最初にまあそのあんまり役立ってない感覚で仕事をしてしまうそうすると必要とされてる感が薄まる必要とされるとかなりどん底ってるが思い浮かばなくなると思い浮かばなくなるので今年始めるどうでもいいことをねゲームだったりギャンブルだったり何もしテレビを見たいとかっていう簡単にダラダラと抜け殻のように時間を過ごすすごく良くないところに来

 

一つとして「まったく同一のリピート」は存在しないからこそ

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タスクシュートユーザーには話が早いのですが、そうでない方にも難しい話ではないと思います。

□朝食準備

というタスクがあります。

毎日やっています。やることはほとんどまったく同じ。実行する時間も同じ。かかる時間もほぼ同じです。

しかしながら、100%寸分違わずまったく同一のことをするという日は、一日もありません。

じつに当たり前の話ですが、だからこそ

「リピートタスクばかりやっていて、成長とか進歩が止まっていない?」

という懸念について心配する理由はなくなるわけです。

身内の自慢めいて大変恐縮ですが、娘が先日バイオリン・コンクールを無事に乗り切りました。

無事に乗り切ったという表現がとてもしっくりくるくらい、見ていて恐怖を感じるコンクールでした。

君は本当に小学生か?中の人が入っていて、その人はプロなんじゃないの?

と言わずにはおれないような子供が続々登場する。その中で、まあ「うまい方」ではなかったが、居てはいけないというほどヘタでは決してなかったというのが、親として見ていてすごいなと思ったほどでした。

その娘にして、「まったく同じリピート練習」を毎日4時間。直前には5時間も繰り返していたのです。だからうまくなれるわけで。

もちろん娘を圧倒的に凌駕していたような、プロにしか見えなかった子供たちは、その倍くらいの「リピート練習」をしていたはずです。

毎日同じことをするというのはじつは大変なことです。しかし、誰も「ヘタになるべく繰り返す」人はいないし、人はみずからの「ロボット」を成長させるのですから、ごくわずかにでも違っていて、しかも意識的に繰り返しているなら、そこには長足の進歩が実はあるのです。

「ただしイケメンに限る」とは限らない

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www.yamama48.com

こちらのセミナーに参加してきました。運営側ではなく単なる一参加者です。やままさん、ぐわぐわ団さん、お疲れ様でした!

懇親会でひどく「婚活話」が盛り上がりました。マッチングアプリにおいては「ただしイケメンに限る」という「法則」があるというお話に花が咲きました。

私たちはこういう「法則」を作り出しては、自分を追い込んでいきます。入り口はほんの些細なことなのですが、気がつくと袋小路。こういうところからはさっさと抜け出し、まず出口を見つけ出す必要があると思うのです。

やっぱり「グッドバイブス」はいろいろなところに新しい名称を与えてくれたのが大きな功績です。ここでもそれを借りてしまいましょう。「意味づけ」です。

「ただしイケメンに限る」は意味づけです。これは言うまでもないでしょう。意味づけの定義には何度でも立ち返るだけの価値があります。

「本当はそうでない可能性があるにもかかわらず、そうであると自分で勝手に結論づけること」

相手の悩みの中から「意味づけ」を探す練習 | グッドバイブス ご機嫌な仕事

 忘れてはならないのは「ただしイケメンに限る」可能性がゼロではないということです。ただ100%ではない。

「ただしイケメンに限る」わけではないかもしれない。それだけです。ここに可能性が発生するのです。これが一切です。

「ただしイケメンに限る」 → 自分はイケメンではない(これも意味づけだと思いますが) → だから選ばれない

これが袋小路です。が、「意味づけ」を手放すことができれば、次のようになります。

「ただしイケメンに限る」わけではないかもしれない  →  自分はイケメンではない(これも意味づけだと思いますが) としても → だからといって選ばれないとは限らない

となるわけです。

最初の方は希望がなかったのですが、後の方は希望があります。

数式のようにしてみますと

選ばれる可能性0% < 選ばれる可能性は0%ではない

これは、あえて極端に示すなら

0% < 0.1%

ということに過ぎないかもしれません。でもこの不等式は間違ってはないはずです。完全に正しいはずです。

そしてこの不等式が、つまり「<」という向きになったことが「うれしい!」と思えることがとても大事だと思うのです。

「意味づけ」を手放さないということは、「0%」であることに固執するということです。なんのために?

0%ではなく0.1%(かもしれない)と思ったところで、それは気休めに過ぎないかもしれません。しかし、昨日やままさんがセミナーで繰り返しおっしゃっていたことは、単純な事実として本当です。

今日の記事はクソつまらない、と我ながら思う。日本語もへんてこりん。それでもUPしちゃいます。

www.yamama48.com

「ゼロに何をかけてもゼロでしかないけれど、1にかけ算すればそれだけ増えていく」ということです。可能性が「ゼロ」であるなら、試行回数をどれだけ増やすのも意味はないでしょうが、そうではないかもしれないのです。

これとまったく同じことが、ライフハック界隈では広く読まれている『仕事は楽しいかね?』でも繰り返しいわれています。

頭にたたき込んでおいてほしい。何度となく“表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということを。そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスはきみの友人になるのだということを。

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

 

私がこの記事で強調したいことは、タイトルの通りです。やり方とかプロフとか工夫とかについて何かがいいたいのではありません。

チャンスをつかむべく「たくさんコインを投げろ」と言いたいのですら、ありません。(とは言え十分な試行回数に達する前の段階にある人は、多いと思います)。

この記事で言いたいのは、私たちは「意味づけ」に固執するのを止めたほうがいいということ。それだけです。

「本当はそうでない可能性があるにもかかわらず、そうであると自分で勝手に結論づけること」は、止めたほうがいいのです。

「ただしイケメンに限る」のかもしれません。そうではないのかもしれません。私には本当のところはわかりません。

問題なのはこの意味づけの裏に潜む心理です。意味づけするときはいつもそうですが、不安や恐れゆえに意味づけの後ろに逃げ込んでしまうのです。

「ただしイケメンに限る」と思っていたい理由があるということです。そしてそう思っている限り、うまくいかないことを自分で選んでいるようなものです。

そんな意味づけを「手放す」ことができるということには、0.1%以上の重要性があるはずです。

今日は19時から鎌倉でセミナーです

nokiba.doorkeeper.jp

すでに残席1ですが、当日申し込み・参加も可能ですのでご都合よろしければぜひどうぞ!

講師は私ではなく、倉園佳三さんです。平日日刊「グッドバイブス」のブログを精力的に更新中なので、どんな傾向のお話がいただけるかは、ブログを読めばつかめると思います。

「自分をできるだけ圧迫して追い込んでおいて、何かを成し遂げた瞬間に賞賛とともに一気に解放される!」私は、幼いころから叩き込まれてきたこの幸福感を、

「未来報酬型のしあわせ」

と呼んでいます。

サウナ風呂で限界まで高温に耐えて、水風呂に飛び込むときのM(マゾ)的な快感に似ているので、「サウナ型のしあわせ」と言うこともあります(笑)。

「危機感」を抱くことが原動力になるのか? | グッドバイブス ご機嫌な仕事

 

「でもそれしかないでしょう?」

という発想こそが問題なのです。 この世の中にはめったに「これしかない」ということはない。「これしかない」というのはとんだ勘違いだったと思えるところまで来たら、もう問題は半分解決したようなものなのです。

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Evernoteを漁っていたら先ほど、増田の記事を見つけました。これを書かれた方などもなぜか思考が「これしかない」に染まっています。決してそれは責められるような話ではなく、ただ、「これしかない」から脱した方がきっと楽になれるということです。

anond.hatelabo.jp

Evernoteでスクラップブックを作る

驚くほど詳細なスクラップブックを作れます。 

それもとても簡単です。

毎日、今日の重大ニュースをひとつずつためていくだけです。

あるいは好きなニュースでもいいです。千葉ロッテマリーンズが完勝したとか!

クリップするときは「簡易版の記事」がオススメです。

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すごくスッキリするし、スクラップされる時間も短縮され、いいことずくめです。

こういうのは、ひたすら時系列に入れておけば十分「見応えのあるスクラップブック」になるので、とてもEvernote向きだと思います。

スクラップもしやすく、見返しやすくもあります。

こればっかりは、切り抜きをのりでノートに貼るよりは、百倍以上やりやすいしいいと思います。

そしてこれでもライフログにはなるのです。

誰がやっても同じ結果になる?

そうはまずならないと思います。

iPadがノートブックになる?

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www.lifehacker.jp

要はそういうことでしょうか。

特にMacユーザーでこれを待っていた人は多いと思います。なんだかんだとMacのノートは1㎏を切らずに来ました。

これが例外でしたし、私が買ったのもこれでしたが。

japanese.engadget.com

「今度こそ」が何度目になるかわかりませんが、今回はいけそうな感じですね。じつは、純正キーボードをつけるとけっこう1㎏近くになるとかそれ以上になってしまう場合もあるのですが。

実際には1㎏って全然軽いわけではないので、500gくらいであって欲しいのですが、それはまだ先になりそうですね。

文字と文字の間にカーソルを移動させるのが非常に困難だったiOSですが、iPadOSでは全体的にテキスト編集機能が大幅に向上したのを実感しました。

特に、テキストの範囲選択は目を見張るものがあります。タップ2回で1つの単語、3回で1つの文章、4回で段落全体を選択できるようになりました。パソコンでは当然のようにあったこの機能も、ついにiPadに…。感動です。

今秋、iPadに魔法が宿る。iPadOSを触ってわかった9つの新機能 | ライフハッカー[日本版]

 「文字と文字の間にカーソルを移動させるのが非常に困難」との言い回しは気が利いていますね。クオリアが伝わってきます。

文章入力よりも、むしろたとえばアウトラインの操作などにおいて、こういうことが大事になると思います。つまり「メモ」としてどうかということです。

メモと言えばこういう方面にもいまのiPadの「可能性」を感じます。ライフハックはいつもこの、デザインか、情報かというところで分裂しがちなのですが、今後そのむずがゆさに拍車がかかりそうです。そうなると盛り上がる、という気がするのですが。

 

 

Evernoteの整理をお願いできる「業者」はいない

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庭に巨大な岩が埋まっていて、なんとかしたいのですが、自力ではできないのです。

業者にお願いするしかないのですが、けっこうお金がかかります。結果として岩が取り除かれるだけのことなので、躊躇してしまうわけです。

それでも、業者にお願いすれば事足りるというのは、素晴らしいことです。これができるのは、これまでもずっと同じようなことで困ってきた人々がいたからであり、どうすればいいかも自明だからです。

ライフハックとは、そういう分野ではないのです。

でもそれじゃだめで、やらなきゃいけないタスクの中で、人にお願いできるものはお願いする。

smilehousekeeping.com

このお話は有名ですね。ホリエモンさんの言う「他人にもできることは、お金を払う」という発想です。

ライフハッカーがやりたいことというのは、しかし大概そうではない。なぜなら「前例がほとんどないこと」だからです。

Scrapboxの整理をお金を払って人にお願いするとなると、難しい。

望んだ結果にならないリスクはとても大きくやってもらって元にも戻しにくい。

 先日書いた記事でもふれたことなのですが、いまは非常に時代の変遷が高速です。「業者」にお願いしたいことが世代によってまったく違いうる。

私の両隣、およびお向かいのお宅では、業者さんがきちんと庭を手入れしてくれて、とてもうらやましい限りなのです。

私がして欲しいのはお庭の手入れではないのですが、こういうふうに自分がして欲しいことをお願いする手段がある(財力もある)ということが素敵です。

 

不完全整理法

もうずいぶん昔に「遠藤諭の電脳術」という本に書いてあったような気がすることなのだが、ちがっていたらすいません。

そこに、新しいパソコンを買ったらまずMyDocumentsをまるごとコピペしておけ、みたいなことがあって、ずっと参考にしている。

その後さらに新しいPCを買ったら、また同じことをする。すると、自分のデータの「地層」が入れ子状に蓄積されていって、いくらでも古いものを、必要ならば取り出せるはずだ、というのである。

ここで言われているのは結局、人の記憶は空間的なところがあって、「空間構造」はずっと以前のことでも、なじんでいれば忘れない。

現実には不可能だが、自分の家の中に、昔の家が入れ子状に収まっていたら、便利だろうと思うことがある。

アウトラインという形式は、この入れ子状を無限に作り出せる。そういうのは不便なようでも、頭はそういうのを覚えているものだ。私も40年前のことでも、小学校時代の通学路は思い出せる。

しかもPCには検索という機能があるから、この入れ子状が相当複雑怪奇になってもなんとかなるようなのだ。

こういうのもまたライフハックである。なぜなら、新しい時代における検索や整理という考え方は、まだまだ一般的に定着してないからである。

 

遠藤諭の電脳術

遠藤諭の電脳術

 

 

「ビジネス書」も「ライフハック」も世界の高速変化に対応するためのプロセスだ

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「ビジネス書」というカテゴリ名は、意味がとてもわかりにくい。

というより、ほとんど意味がないような気がする。

しかしそれはある意味、仕方がないことでもある。

  • 「ビジネス書」って最近変質してきたよね
  • 「薄利多売」のスタイルは、全体的な質の低下を呼ぶんじゃないですか
  • もちろん、良書と呼べる「ビジネス書」もありますよ
  • で、あなたはビジネス書を読むためにビジネス書を読んでいませんか?
rashita.net

 「ビジネス書を読む」のは「デキる人になる」ためではない。

ごく狭い即効性という意味ではそうかもしれないが、「ビジネス書」はそもそも、時代に追いつけない世の中の全体的なカテゴリを塗り替えるために出てきたものだ。

 

「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門 (星海社新書)

「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門 (星海社新書)

 

たとえば上の引用元の著者さんによるこちらの本。まちがいなく「時代の最先端」に位置する。

この本のカテゴリは一体どうなっているか?

こうなっている。

 

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下のカテゴリはまるで意味がない。上のカテゴリも・・・である。経営学やキャリアは無理を言えば言えても、MBAとは関係ないと言うべきだろう。

本書は一般的に言えば「実用書」に属すると思うが、世の「実用書」の観念は時代に追いついていないのである。

実用書コーナーには、女性向けの料理本から家庭の医学まで幅広く揃っています。

 

www.marukan-group.jp

決して間違っているというわけではない。ただもしいまをもって上の通りであるならば、ライフハッカーや倉下さんの本は、時代の先を行きすぎている感が否めない。

つまり、ライフハッカーが本当に読みたいと思う本のための「カテゴリ」や「コーナー」というものは、一般的な書店には存在してないのである。結果として全部「ビジネス書」に入ることになる。

だからライフハッカー的な人にしてみると「ビジネス書コーナーに行く」とは「書店に行く」ということと同義になるのだ。

そこには「令和の実用書」や「令和のビジネスマナー(SNSとか?)」「令和の倫理学(グッドバイブスとか、チーズはどこに消えたとか)が「全部そろって」しまっている。だからとても探しにくい。

ビジネス書ではないコーナに行けば、大きな書店に行けばだが、「エチカ」とか「ペン字」とか「美しい手紙の書き方」とかが「幅広く」そろっている。そういう本も大事だろうし、依然として根強いニーズはある。

でもそういう本だけを置いていたら、間違いなく書店は消えてなくなってしまう。実用もマナーも娯楽も倫理も、すべてAI時代に対応する必要があるのは当然だ。

それらはしかし各カテゴリの「最新書」ではなく、「ビジネス書」と呼ばれるところに置かれることに、なぜかなっているのだ。

だからビジネス書の「薄利多売のスタイルは、全体的な質の低下を呼ぶ」というだけの話ではないと私は思う。

たすくまの「隠し技」はだいたいヘルプにあるんです

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これは、「設定」のヘルプからふつうに呼び出せます。「隠し技」ではないのです。でも読まないと言われれば読まないかもですね。

Appleの「ヘルプページ」(レベルがめちゃくちゃ高い)などもそうですが、要はそういったものをきちんと用意すればいいってことなんですよね。詳しいヘルプを。

私もたすくまだからひととおりよんでいるけれど、多くの場合読まないんですよね。ライフハックはいまや、ヘルプを読むか読まないかでしかなくなりつつあったりする。いやそれは言い過ぎですね。

 

(私たちにとって重大な)思考は(私たちにとって)現実化する

 

思考は現実化する_アクション・マニュアルつき

思考は現実化する_アクション・マニュアルつき

 

ものすごいベストセラーです。ものすごいです。私のように本を書いてきた人間からすると、これがどれほど売れているか、想像を絶するほどだと言っていいでしょう。

で、このタイトルは本当なのだろうか? と考えることがときどきあるのです。

最近こちらのブログでもひんぱんに引用させていただいている倉園佳三さんは、こんな言い方をされています。

たとえば、ある出来事に遭遇したとき、「これは面倒なことが起こったな」とあなたが頭で考えたとします。

その瞬間に、「面倒な出来事」はあなたにとっての現実となります。

goodvibes.work

こちらのブログでもしばしば紹介した、次のような本があります。これは「グッドバイブス」のまさに裏側の集大成とも言うべき「バッドバイブス」というタイトルにしたいほどの本です。

 

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

 

 「グッドバイブス」の肝要は「誠実さ」だということは、きっと納得していただけると思います。そしてまさに「平気でウソをつく」とは不誠実のかたまりのような人たちのことです。

「平気で嘘をつく人」として冒頭、「思考の中だけで息子を悪魔に売り渡すことによって、自分の強迫神経症から逃れる父親」が登場します。

胸の悪くなりそうなエピソードなのですが、この本に登場するのはそうした人ばっかりです。

悪魔と契約したというこの男性は、いろんなことを恐れています。

強迫神経症というのは、物事をきちんとしておかないといけないという神経症で、有名どころでは家に鍵をかけ忘れたような気がして何度も家に戻ってしまうような症状を言います。

「ストーブの火をつけっぱなしにしてるんじゃないかと思って、三度も四度も確かめたりするんです。よかった。べつにほかの人と変わったところはないんですね」

「いいえ、ほかの人とは違っていますよ」私はこう答えた。

「これは、とくに物ごとに成功している人に多いことですが自分が安全で安定していることを確かめたい、という気持ちに多少なりとも苦しめられている人はけっこういます。

しかし、強迫衝動に駆られて一晩中車を走らせるというような人はいません。

あなたは重症の神経症にかかっており、これがあなたの人生を狂わせようとしています。この神経症は治療可能なものです。

上のやりとりからもわかるとおり、この男性は最初は、強迫神経症の治療のために心理療法家のもとを訪れたわけです。

しかししだいにというか、そもそもこの男性の問題は非常に大きく、まともに治療に進もうとしません。

やがて、陸橋を渡るとその陸橋が崩れ落ちるのではないかといった強迫症に取り憑かれてしまいます。

そこでこの男性が編み出す方法というのが、悪魔と思念上で契約することのわけです。

頭の中だけで、息子を悪魔に売り渡す。そうすることで、自分の渡る陸橋が安全であることを悪魔に保証してもらう。

男性の強迫症はこの「取引」によって嘘のように消えてしまいます。気も晴れ晴れとして、爽快に、毎日を過ごせるようになるというわけです。

これに対して心理療法家が次のように指摘するのです。

悪魔と契約したことによって、あなたにとって悪魔が現実のものになったんだと思います。

 このようにして「思考は現実化する」わけです。

これは問題ではないかというと、もちろん問題です。心理療法家に次のように指摘され、男性もようやく治療にきちんと向き合う気になるのです。

あなたは、自分のことを気楽な男、男らしい冷静さをそなえた男だと考えたがっています。たぶん、あなたは気楽な男かもしれません。

ただ、そうやって気楽に、どこへ行こうとしているかというと、地獄以外に行くところはないと私は思っています。

 

恐怖症という習慣

離陸したとたんに気分がわるくなり、ワインをがぶ飲みしてとにかく寝ようとしますが、乱気流などで機体が揺れるたびに「墜落」という妄想が沸き上がってきます。

できることといえばもう、焦燥しきったままお守りを握りしめるくらいしかありませんでした。

年に15回ほどの海外出張に行くたびに、文字どおり地獄の十数時間を過ごしていた私は、あるとき機内の中で重大な事実に気づきます。

飛行機が墜ちると考えることに、何のメリットがあるんだ?

goodvibes.work

もちろん何のメリットもないわけですが、しかしそれでも何かしらメリットがあるのです。

恐怖症とは根強い「悪癖」です。決して本能でもなければ宿命でもありません。

もしこれが人間の本能であるならば、私たちは全員飛行機恐怖症でしょう。であれば、人類は飛行機を発明できてなかったでしょう。

悪癖は習慣です。習慣はメリットに支えられています。飛行機が落ちると考えることにはどんなメリットがあるのか? それによって墜落しないようにできるか? もちろんそんなはずはありません。

飛行機が落ちると考えることには、堕ちずに無事着陸できたときの、強烈な安堵感とともに、それまでのストレスを一掃するという得も言われぬ爽快感をもたらすところにあるのです。

すべての悪癖は、ほぼこのメカニズムに支えられています。一種のマゾヒズムなのです。

自分はマゾなんかまるで理解できない!という人でも、たとえば、好物を後に食べるか先に食べるか迷う程度にはマゾです。

どういうことか。

好きなケーキを我慢するのはちょっとしたストレスになります。それをケーキを食べるときに一掃するとともに好物を食べているという安堵感と、もちろん美味を体験できます。

つまり、苦痛→安堵と開放感と快感の混ぜ合わせ

という単純な行動心理学の、学習システムに乗っかるのです。

倉園佳三さんのような、地獄の苦しみであればあるほど、それが終わったときの開放感は強烈です。これが癖になってしまうので、決して宿命とか本能とかではありません。つまり、本当にやめたければ、やめることはできます。

簡単に言うようですが、好きなものを後に残すのが癖になっている人でも先に食べることは実際、できるはずです。

 

3回目の鎌倉のワークショップが開催されます

第3回のテーマは「意識を使った最強の創造モード」です。

① アイデアの発想を司る「意識」
② 意識の閃きをさまざまな形に処理する「思考」
③ 思考が処理した情報を具現化する「施工」

この3要素をスムーズに循環させながら、仕事や物作り、創作活動などを行う、グッドバイブス流の創造法を実践していただきます。

nokiba.doorkeeper.jp

 こちら、テーマは創作活動で、この内容にしては「格安」という気がしてなりません。ちなみに私は、裏方です。ですからどういった内容になるか、厳密なところまではわかりません。

ただ、裏方なので、このセミナーを開催するにあたり、いつも使っているこくちーずからDoorKeeperに変えてみたりしています。

DoorKeeperは今さらながらいいです。ただ、銀行振り込みにするにはかなり月額に課金されてしまうので、

  • クレジットカード払い
  • 当日現金払い

このいずれかという形にさせていただいています。

また、申し込みリスト非公開設定にすることが、申込時に可能です。

それではぜひ、金曜の夜に鎌倉でお目にかかりたいと思います!