佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

ライフハックに限る、という制約

元々、人と議論するのは嫌いだ。

個人的にはだから、ライフハックを生業とすることしたのである。

純然たる情報を、出したかった。

たとえば東海道線は非常に混むので、ラッシュアワーに一時間立っているのはつらいと思うが(←ここには価値観が見え隠れするがムキになって議論するほどのモノではなかろう)グリーン車なら悠々(←ここにもやや主観的な価値観が見える)座れる可能性があって、値段はたとえば品川から大磯間なら、980円である。

以上、である。

これとて議論の余地なし、とは言えないが、たいていの人はこれを読んで、自分に必要な情報か不要かを判定し、980円が高いか安いかを決めればいい。私はどちらであるとはいわない。ただ980円という情報が正しければそれでいい。

ただ、私は最初からブログについては「読まれること」を指向した。「たくさん読まれる」でなくてもいいが「読まれる」ことは目指した。

だから、何らの主張もない(議論しない)にもかかわらず「読まれる」ために、純然たるライフハックを提案し続けたかった。

おいしかった食事、面白かった本、となると、どうしても主観的価値を前面に提示するか、それとも「あくまで私がそう思ったんだよ」という味のしない日記のようにならざるを得ないだろう。

私は議論はしたくない人間だから、誰がどういうものを書こうと、別に気にはならないというより、徹底的に気にしないように自分を抑えつけている。

だが私は、自分の主観的事実に価値ありといいたくないし、あまりそう感じもしない。だから、なるべく客観的事実だけを述べ、あとは読み手にすべてをゆだねてしまいたかったのだ。

そうすると、なるべくライフハックに限ることになっていくのである。

目的を書かない。あくまで手段しか書かない、ということだ。

たとえばいま『戦争と平和』を読んでいる。実に面白い。しかし、この本の紹介をしたいとは、あまり思わない。

戦争と平和』を読むことは、何かの役に立つだろうか? こういう問いを立てること自体が好ましくないことだと思う人は多くいる。一方で、この世には実用書だけがあればいい、というくらい極端な人だって、それなりにいると思う。

(『戦争と平和』のような「教養豊かな小説」は、「人生を豊か」にしたり、「人格を鍛える」とか、そういうようなことの「役」に立つという人は妙にたくさんいるようだが、それこそ私がもっとも言いたくないことだ。だが「何の役にも立たない」とか「何の役にも立たないからこそ素晴らしい」なども言いたくないのである)。

面白い本。おいしい食事。かわいい我が子。どれも手段ではなく人生の「目的」のようなものだ。それは私が価値を認めるという以上、どうにも言い様のないものだ。

娘の写真をここに載せても、読者の役には立たない。「癒やされる」といってくれる人もいるかもしれないが、「癒やし」は手段ではないと思う。

では、このブログは?

このブログは、私が「ライフハックではないもの」を平気で書いているという意味で実験的なブログなのです。