佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

思い出そうとしたものを、思い出せた!と人が感じるのはどうしてか?

以前、Evernoteに関するセミナーを共催中に、相手方の大橋悦夫さんにちょっとややこしい質問を投げてみたことがありました。

大橋さんはEvernoteを使って「あれはどこにあったっけ?これだ!」と見つけ出すやり方について話していました。

それ自体面白いプロセスだったのですが私は「これだ!」といって見つけたものが、確かに探していたターゲットであると同定できる根拠はなんです?と聞いてみたわけです。

気心が知れていて、しかもこの類のテーマに非常に深く踏み込んでいて、しかも私の知る中では、もっともこの問題をうまくライフハックしている人が大橋さんだったので、これを感覚的にはどうやってる自覚があるのか、聞きたくなったのです。

これは内的な確信としかいいようのないものでしょう。その確信はどこから来るのか?

f:id:nokiba:20150127161749j:plain

この真ん中の青い球が「記憶された概念」だとしますと、記憶というのは通常このように、関連情報を同時に頭に保存するものです。単独で青い球だけを記憶しても、後で思い出すことが非常に困難になるからです。

思い出しという作業は、頭の中で「青い球」が意識にのぼってないとき、それを再度のぼらせることです。その際、関連する赤や黄色の球を想起の手がかりとしたりします。

そしてたとえばですが、青い球だけはなかなか浮かび上がってこず、まわりの5つの球がすべてほぼ意識にのぼっているような状態を、私たちはおそらく「喉元まででかかっているのに!」と表現するのだろうと思います。

これで考えても、人の記憶とコンピュータのストレージはずいぶん違います。コンピュータにとっては思い出せるか思い出せないかのどちらかであって、「もう少しで検索にヒットしそうだ」とか「RAMにうっすらとデータがのぼってきた」という感覚など、今のところあり得ないでしょう。

あるいは想起手がかりが赤い球だけで、急に青い球を意識にのぼらせることに成功したとたん、たちまち5つの球がほとんど同時に意識にパッと浮かぶ。そんなとき「これだ!」と人は感じるのではないかと思うのです。