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佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

ピザが勝手に巨大化することはない

1.大橋レシピ型

日々のくり返しにフォーカスする。大橋さん、佐々木さんがこのタイプ。

2.全取っ替え型

気になること、未来のことにフォーカスする。日々のくり返しを気になることや未来のことと取っ替えるというイメージ。Jさんがこのタイプ。

3.切り替え型

日々のくり返しと、気になることや未来のことの両方を切り替えながらフォーカスする。純さんがこのタイプ。

さて、あなたはどのタイプでしょう?

わたしはJさんと同じ、全取っ替え型だと思います(笑)

【開催記録】ライフハック@京都を開催しました! | みやの宝箱 http://miyatore.com/archives/2372#2

これは非常に端的にまとめていただいていて、私も当日はかなりシンプルに話をしました。

複雑にしても説明が長くなるだけで、しかも時間を食いますから。

ただ、大橋さんはもちろん、私自身にしても、毎日まったく完全に同じことを繰り返して生きていけるわけがないし、「全取っ替え」といっても、たとえば「トイレに行く」「寝る」などは取り替えようがありません。

それに、ある意味では「3の切り替え型」が理想なのです。「もともとのやっていること(この場合会社員であるということがメイン)」+「やりたいこと」もやっちゃうというのが、できれば一番いいように思えます。

しかし、忘れてはいけないのが「時間は製造はできない」「1秒たりとも増やせない」ということ。

「やることを増やす」とは、「時間の刻みを多く入れる」ということ以外、あり得ないのです。24時間というピザはどうしても変えられない。あとは何等分するかということなのです。

理想の「切り替え型」は、ピザをたくさん分けるのです。睡眠時間を削るといっても、睡眠時間のピザが小さくなるだけのことです。会社員をしながら、やりたいこともやるとなれば、何枚ものピザが切り出せます。しかし1枚全体の面積は決して変わりません。

エンデが『モモ』で批判したのは、この時間の使い方なのです。ピザをどんなに細かく切り刻んでも「時間の節約」はできないので、「じかんのせつやく!」は欺瞞です。つまり、時間をもっと「大きく」使えと。眠ったり、お客さんとおしゃべりしたり、「一見ムダなこと」にもふんだんに時間を使えと。そうしないと「豊かさ」が逃げていくと。

私もなるべく時間を大きく使う、つまりピザをなるべく大きく切り分けるべきだとは思いますが、それでもエンデには賛成できません。具体的な方法が何もないまま、ピザを切り刻むことの「貧しさ」だけを強調されたのでは、たまったものではありません。もちろんエンデは作家であり、ビジネス書作家なんかではありませんが、でもあの本を読むと何とはなしに不当な印象がぬぐえず、そのわりに幼稚な印象も残るのです。

ピザの切り分けを大きくするには、やることの「種類」を減らすしかありません。あるいは1日で完結させずに、2日以上にまたがらせるか。ピザのトッピングを取り替えたりする「取り替え型」や、今やっていることからなるべく多くの満足を引き出すという「レシピ型」などは、実は全部同じ方向を目指しています。

ピザをなるべく細かく切り刻むことなく、食べているピザに満足したいということなのです。