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佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

音声入力で本が書けるか?

話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる
話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる 野口悠紀雄

講談社 2016-05-20
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私は野口悠紀雄さんのファンと言ってもいいと思うのだが、野口さんの本を買って読んだのは、久しぶりのことになる。

この本には、正直言って、ものすごく感銘を受けた、ということはなかった。

私でなくても、iPhoneでSiriを使いまくっている人であれば、このくらいの事は既に充分承知しているだろう。(そういう意味では私らは「ターゲットではない」のだ。著者という職種の人間は、この言葉に泣かされるのである)。

この本を買った人はおそらく、スマホで「口述筆記」すれば、長文や書籍原稿をかけるようになるかどうかを知りたいはずだ。

結論からいうと野口さんは「できる」といっている。でも、どうしたらいいか詳細に述べられているようでいて、野口さんがどのようにそれをやっているのか、もう1つ鮮明に見えてこなかった。

私自身は口述筆記で長文のラフを作るという作業を、実はかなりの年月やってきている。

しかもSiriが非常に使い勝手が良いというのも、わかっていた。なにしろ6歳の私の娘が、Siriで朝起きる時間をセットしたり、ゲームアプリを立ち上げたりするのだ。娘には、フリックはできない。

それでも本書のおかげで、音声口述筆記というやり方が、私のようなどちらかと言うとiPhoneに魅了されている人間でなくても、というよりそうでない人間にとってこそ、大事な技術だということに、気づかされた。

つまりできれば決して「ヘイシリ!」などといいそうにない年輩の人にオススメしたい本なのである。これらの人は、フリックを今までもこれからも、覚えられる期待が持てないのだ。が、スマホを非常に必要としている人々なのである。

どうしてこの種の方々がスマホをそれほど必要としているのか。必要としているにもかかわらず、私の娘よりも使うのに苦しんでいるのかも(あるいはそんな苦しみはスルーするから使わない)、この本を読んでいるうちになんとなく見えてくる。

そしてこのハードルは以外に高く、けっこう深刻な問題もはらんでいる気がするが、その深刻さに目をつぶってきてスルーしているような気配もたくさんある。