佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

本当に欲しいモノや出逢いたい人は存在する!でもどこに?

Who Gets What (フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学
Who Gets What (フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学 アルビン・E・ロス 櫻井 祐子

日本経済新聞出版社 2016-03-19
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もうひとつ!

何が足りないのかはうまく説明できないが、本書は何かが物足りなかった!

というよりも、何が足りないのかがうまく説明できるくらいなら、自分がこのテーマで本を書くだろう。

マッチング。

これはとても現代的なテーマだ。21世紀初頭に生きる私たちには、最重要事項だとすら言える。

こういう時代が来ることは、20世紀末に予感させられていた。

今までにないほど、贅沢な選択肢に満ちあふれた時代において、「ババ」をつかまず、かつ過当競争を避けるには、どうすればいいのか?

「ババ」はしかも必ずしも誰にとっても「ババ」であるとは限らず、時には切り札となり得るような「ラッキー」まで計算に入れるには?

情報洪水の中で、自分に必要な情報だけがつまった新聞を読むには?

ロミオとジュリエット問題を意識しないで済む男女は、「自分に最適な結婚相手」をどこでみつければいいのか? みつけるまでの制限時間もあるなかで。

本屋に行けばうんざりするほどたくさんの本があふれていて、しかもそれは刊行されている本の一部でしかないという状況で、しかし確実に時の経つのも忘れる本もあるとしたら、どうやってそれを手元に置くことができる?

職業選択の自由はあって、転職もかなり自由にできて、ブロガーとかαツイッタラーなどという「職業」もある中で、「天職をみつける」ためには、とりあえず「何」をすればいい?

答えはまだない。

「自分探しの旅」が流行るのも、よくわかるというものである。

タイトルからしても、Who Gets What は、「この難題を解決してみせた!」と言いたげだったが、私にはそれは言いすぎだった!と感じられた。

でも、この問題、問題を認識し、かつ、解決に迫ろうとしているだけでも、いまの時代には十分な価値がある。私は大学時代にこの問題で大いに悩んだが、周りの友達はみな「なぜそういう問題に悩む必要があるのか?」という反応だった。

今思えばそれも当然だ。いまだにこの問題は未解決のまま放置されているのである。でなければ人が「婚活」で困る理由がない。あなたに「ニュース」を届けてくれるテレビやら新聞やら雑誌やニュースサイトは、あなたが欲しい情報をどのくらいの比率で届けているだろうか?

ネットからの情報という分野に限って、かなりの高い確率で「マッチング」に成功したGoogleは、世界第1の企業である。

つまり、大学生時代の私や友人たちの手に負える問題ではなかったということだ。