佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

ブログを書くことの1つのメリット

ブロガーで生きるというのはいかにも難しく、いわゆる「小遣い稼ぎ」すらそう簡単にいくものではない。

それならブログを書くのはいったいなぜなんだろう。

ということを考えているせいか、「これかも!?」という発見があると、ブログを書く理由にならないかと考えてしまう。これは一種の確証バイアスだという気もする。

 

確証バイアス(かくしょうバイアス、英: Confirmation bias)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと[1]。認知バイアスの一種。また、その結果として稀な事象の起こる確率を過大評価しがちであることも知られている[2]。

 

確証バイアス - Wikipedia

脱線するが、ハンマーを持つと釘に見えるとか、カラーバス効果でアイディア発想とかも、一種の確証バイアスである気がする。

気を取り直してブログを書くことのメリットの1つとして、完成の予感を実現させる、ということがあるかも知れない。

どうも、文章や絵を「アウトプットする」ことの難しさの1つは、予感できるレベルの高さと、実際のアウトプットとの間に、不可解な乖離があることのようなのだ。

作文・作画技術の未熟、ということは、確かにある。

しかしそれだけではうまく説明できないような、主観的な乖離に悩まされる。

さて図4−2を見ていただきたい。これは馬の絵である。描いた人たちは幼稚園児ではない、大学生である。そして彼らは「おもしろい馬を描いてください」と言われたわけではなく、「できるだけ写実的に馬の絵を描いてください」と言われていた。

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これは認知心理学の話であり、つまり「人間の記憶していると思っているその内容のあやふやさ」のことを突いている。

しかし、と私は思う。私の頭の中にある「馬」も、やはりもっとずっと「写実的」だ。あるいは「写実的だ」と思っている。思い込んでいる。もちろん、絵を描けばこの図4-2よりひどいものになるだろう。それでも、頭の中には「写実的な馬」があるような気がするのである。

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つまりなにが言いたいのかというと、絵を描くことによって出てくるのが「アイディアメモ」なのである。アウトプットできるレベルというのは、実際、そんなものである。

が、頭の中にあるもの、あると思い込んでいるもののレベルは、たいていそれよりはるかに立派なものだ。「おもしろい馬の絵」ではなく「写実的な馬」があるのである。

なぜ「アウトプットしてみる」ことが大事かというと、自分の未熟さを思い知るためではなくて、完成に近づけることには意味があると思うからだ。もともと完成品が頭の中にないというならともかく、あるような気がする以上、それを取りだしてみたらいい気分だろうし、1つ残らず脳内にとどまったままであったら、もったいないと思う。

この発想のきっかけになったのが、福満さんのマンガのこのシーンだ。

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この「馬の絵」の話、「トトロの顔」の話、そしてアイディアとブログの関係は、基本的に同じことを言っている、と私は思う。完成形が頭の中にあることを私たちは知っている。だから完成形を出してみせたいのだ。

ブログはなるべく「完成に近づけたい」と思う。なぜなら他の人も見るからだ。そういうことをやろうとすることが、メリットの1つだ。