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のきばメモ

佐々木正悟 nokiba のブログです。ここでは特にテーマを絞らずになんでも書きます

24時間態勢

『記憶HACKS』

これは東京都の施策らしく、詐欺に対抗していろいろ知恵を絞っている方には頭が下がる。こういう問題が、タスク管理においてもまた難しいと感じている。

私たちの生活を便利にするのはなんといっても適切な「未来記憶のサポート」だ。タスク管理はそのための仕組みである。

もしあなたが詐欺にひっかからないとしたら、または、まずひっかからないという自信があるのなら、それは脳が適切な警報を、まさに詐欺の電話を受けたときに発するからである。

しかし、加齢や、極端なストレス環境は、そういう警報のスイッチを入らなくさせてしまう。そうなると、どんな人でも簡単に詐欺にひっかかってしまう。というよりも、そういう脳であれば「ひっかからない」という発想がなくなるのだから「どんな人でも」という言葉自体に意味がなくなる。

難しいのは「詐欺の電話を受ける」というのは、予定ではない。割り込みである。郵便ポストの前を通りがかったら、という条件によって実行するタスクは実行が難しいのだが、その理由は、その時間と場所を必ずしも特定できず、したがって適切なアラートを発するきっかけを特定できないことにあるのだが、詐欺の電話はそれよりも悪い。

というのも、郵便ポストなら、いつごろその前を通りがかりそうかをある程度予測することができるが、詐欺の電話は予測できる類のものではない。しかも、詐欺師はなるべくアラームが鳴らないように努力する。ポストなら、そんなことはしない。

電話掛かると最初に『この電話は振込詐欺防止の為録音されています』のアナウンスのいいところは、電話という抽象化された行動のすべてについて、予めリマインダーを、自分が何もしなくても、何も思い出せなくても、受信したのとほぼ同じ効果を発揮できるところにある。

タスクシュートにもかなり似たところがある。私たちは仕事から脱線しがちだが、脱線は、いつ、どの仕事を前にして起こるかを特定できない。しかしタスクシュートを厳密に使用すれば、あらゆる脱線についてモニタリングが可能になる。しかもそれは、脱線が起こった時だけに発動する。