佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

理解できないものはメンタルパワーを消耗させる

 

愛蔵版 CIPHER 【電子限定カラー完全収録版】 1 (花とゆめコミックス)

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 その昔『サイファ』というとんでもないコミックを読み始めてとても困ったことがある。

なにがとんでもないって、主人公が双子で、見分けがつかないのだ。そこへもって来てこの双子は入れ替わって周囲を欺くというお話。読者のこっちが欺かれて何が何だかわからなくなる。

その上この双子たちには愛称まであって、その愛称も入れ替わるのだ。

どっちのカオがどっちの名前で、いまどっちだということになっていて、どっちのニックネームで呼ばれていて、それはなぜなのか・・・。

が、これが全巻読み終わる頃には、間違えなくなっている。人間の脳はすごいのである。ついでにいえば、ちゃんと描き分けきっている作者はすごいのである。似ても似つかないカオなら、成立しない話であるし。

ロシア小説についてよく言われる苦言と、このマンガを読み出したときに感じた精神的苦痛は似ている。『罪と罰』の「ラスコーリニコフ」ならなんとなく頭に入るものの、彼はよく「ロージャ」と呼ばれるがなぜなら本名が「ロジオン・ロマーヌイチ」で「ロージャ」はその愛称なのだ。

ちなみにもうほとんど関係ない話ながら「イオセブ・ベサリニオス・ジェ・ジュガシヴィリ」という有名な「ロシア人」は通称「スターリン」と呼ばれていた。

理解できているという状態は、非常に大事である。サイファとシヴァという双子は物語の設定上あまりに似すぎているにもかかわらず、3巻目を読んでいる頃には、2人を見分けることはまったく苦にならない。したがって疲れない。脳は、見分けているにもかかわらず、エネルギーを消耗しない。

逆に、見分けがつかないフェーズにおいてこそ、脳は仕事ができていないにもかかわらず、消耗してしまうのである。MPを消耗していると、人はイライラしてしまう。