佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

心理カウンセリングの本を読んでもカウンセラーにはなれないが、自分の心を軽くすることができる

本を読んでもカウンセラーにはなれないとか、分析の本を読んでも分析家にはなれないといったことは、多くのカウンセリングの本などに書いてあります。ちょっと予防線張りすぎなんじゃないかと思ってしまうほど。

著者が正しいとこれに関しては確実に思いますが、じゃあそういった本を読むメリットって何なのだ?ということになりますと、私に限って言えば、自分の心が軽くなるという点があげられます。

世の中にはなかなか難しいし奇妙だという人はふつうにたくさんいらっしゃって、たとえば今ではふつうになりつつあるiPadなどの上の方の「黒穴」がいやだという人がいるんですね。

あそこから自分は見張られている、とおっしゃったりするのです。

そんなことはあり得ないということが充分分かっているはずの、充分頭のいい人が、そんなことをとつぜん言い出す。

ところが、精神分析などの本を読んでいると、そんな人の話が頻繁に出てくるわけで、それに対する非常にユニークではありますが、分かるような気のする説明もついているわけです。

少なくとも、人間の頭の働き方次第では、そんな「iPhoneのカメラが自分を見張っている」という感覚になっていくことも、珍しくはあるだろうけど、あり得ない感覚ではないということが分かるわけです。

そういえば、自分はちがいますが、「窓」なら分かる気がします。窓から隣人がいつものぞいている、と言う神経質な人がいるのは、これは異常ではないですね。うちの奥さんにもそういうところがありますし。

ところで「窓からのぞかれている」と言うからには、結局そういう人は「窓をこっちからのぞいている」んですね。人は、自分のやっていることが相手から同じように感じられることについては、非対称的なものです。が、そのことを知らずにはいられないでしょう。

そもそも「のぞかれている」「見張られている」と言うことは、心理的には「見張っていたい」はずです。警戒心がないのなら、そんなことが気になることはない。

警戒心が無意識になってくると(ふつう、人はそうなるでしょう。いちいち意識しなければプライベートをカーテンで隠すことを忘れるという人は、むしろちょっと少数派でしょう)自分とはある意味「離れたところで」警戒心が働き出すことになるのですから、「窓を見れば自分がのぞかれている」というのは極端にしても、まして「カメラはみんな自分を監視中」というのはいかにも極端ですが、警戒することが人生の主体、みたいになってしまっている人は、決して少数ではありません。自分だってそういう風によくなります。

たとえばある人に対してはほとんど自動的に、「いやいつもすごい仕事されていらして」なんて言ってしまいます。内心そんな風に思ってなくても。そういうことはいくらもあるでしょう。この人のことは褒めておかないとあとでなにが起こるか分かったもんじゃない。これはつまり警戒しているわけです。

心理カウンセリングではそういう話をうんと極端にした人でも、なんとか「救われる」ような方向性が綴られているわけで、そういうのを読むことで、私も自分を少し修正できる気がしてくるわけです。

以上はもちろん、実際には監視されていないということが前提での話です。

 

カウンセリングの実際問題

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