佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか?

こんな記事を読ませていただき、考えました。

yamama48.hatenablog.com

 

記事中、次のような一説がぱっと目に飛び込んできます。なお引用中の太字は佐々木によるものです。

Googleカレンダーのタスクリスト、TaskChuteはとうの昔に挫折した。いまは結局、付箋を使った地球に優しくないタスク整理法と、Togglでの時間管理の併用で落ち着いている。

しかし問題は「どんなツールで管理するか」ではなく、「管理すべきタスクの多さと消化率の低さ」なのだ。

放っておくと、タスクはどんどん増えていく。焦燥感が募るばかりだ。増えるばかりのタスクに優先度をつけていないから、結局あっちもこっちも手を出して、どれも終わらない。達成感ゼロどころかマイナス。ああ、私はなんてダメな人間なんだろう!

少なくともTaskchuteであれば、こうはならない「はず」なのです。なぜなら、タスクが増えない「はず」だからです。タスクシュートで扱う「タスク」とは、原則としては「100%やることだけ」です。つまり

 

  • やるべきだが実際にはやれないこと→リストから削除する
  • やったほうがいいが実際には時間が取れないこと→リストから削除する
  • やれるとおもったけれどやれなかったこと→リストから削除する

という運用上の原則があるからです。こうして残るものはつまり「やったことのリストと同じ」になる。ここが非常に重要なのです。

ログ=プランであるとはこういうことです。やったことはこれからやること。これからやることはやったこと。これをぐるぐるぐるぐる回していくことにより「自分」というもののリアルが鮮明に浮かび上がってくるのです。

でもそれじゃあ「自分が変われない。成長できない」という声が聞こえてきそうですが、これも原則論として、「タスク管理は成長や自己改革のためのものではなく、それらは別途、何らかのトレーニングプログラムやインスティチュートなどにゆだねるべき」だろうと思います。

フィットネスジムに通うことや、英語の勉強をするということを「タスク管理のスケジュール」に組み込むことならば可能ですが、それはそういうことを「やる」人が、やっていることのログにつけていくから将来もやることになるわけです。私は毎週水曜はテニスに行っていますが、水曜の都合が悪かったら金曜に回す。それはタスク管理されていることです。

なら「やりたくて最初にやることはどうなるのか?」となりますが、それを「単発タスク」という形でリストに追記します。しかしやれなかったら基本的には即座に削除です。

ここで冒頭に引用させていただいたブログエントリになりますが、タスクがどんどん増えていくということは、少なくともタスクシュートにおいては原理的にあり得ないことなのですが、それが起こるとすれば、エントリにもあるように「現状に強い不満」があるからだろうと考えられます。

GTDなどにも、「いつかやりたいことリスト」などといって、この種の問題に対応したかのようなリストがいちおうあります。私もこれは「タスクシュート」ではありませんが、「カタログ」と名付けて、今すぐできないことを今すぐ買えないものになぞらえて、とりあえず記録としては保存しておくことにしています。

しかし、いつかやりたいことリストだろうとカタログだろうと、現状の不満を根本的に解決することにはならないでしょう。カタログにあるものをことごとく買えば、人生の不満がなくなるというものではないという気がします。

ブログエントリにもありましたが、

(世界地図を提示されると実にまずい、歴史の話はもっとまずい。政治も経済も非常にまずいし英語NG、読書も嫌いです!うんこ!)

この文章はリズムがあって面白いです。しかし本当のところ、ご本人も、こうしたことはどうでもいいといったら語弊があるかもしれませんが、本当に不満なのはそういうことではないのだろうという気がします。デイリーのタスクリストの朝一番に「世界地図の国名を暗記する」というタスクを追加したところで、たぶんやらないでしょう。ほとんどの人は、地理の先生でもなければ、そんなことはどうでもいいと思っているのです。

 

借力[CHAKURIKI] バカ世界地図

バカ世界地図 -全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ-

バカ世界地図 -全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ-

 

昨日このブログで書いたことは、結局、タスクシュートとしてはこの「現状への不満」をどう扱うべきかと考えたものでした。私が思うに、不満が募るのは「自分がダメだから」というよりも、「自分時間がないから」なのです。

ひとり時間(ひとりの時に自分らしく自分のことを忘れる時間)が足りないのか、親密時間(二人以上の時に自分自身を意識させられすぎる)が足りないのか、集中時間(トリンプさんのがんばるタイムのような時間)が足りないのかは分かりませんが、これらの時間が不足してくると、人は現状に強い不満を抱くようになります。

その改善を、「自己改革」でやりきろうとするのですが、「自己改革」はそもそも「自分時間」がなければできない。そういうジレンマがあります。

nokiba.hatenablog.jp