佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

プロジェクトを進めるために必要なのはライフハックかモチベーションか

ライフハックも、モチベーションも、あればあるほどいい。といってしまえばそれまでですが、両者のいずれを重視するかについては、実はずいぶん開きがあります。

私なんかもしばしば両方混ぜたようなことを言っているので少し反省中なのですが、私は基本「ライフハックを重視したい」ほうです。

モチベーション志向の人を批判するつもりはさらさらありません。モチベーションでいけるなら、それは理想的だと思います。

WorkFlowyのようなアウトライナーを使って、プロジェクトのゴールを予めきちんと決め、そこから分解されて出たタスクを、割り振った日時に沿ってなんとしても進めるというのが、一見理想的に見えます。

でもそんなことは不可能です。そんなに予定どおりに行くことはあり得ませんし、日によって調子が悪い日は先送りにしたくなります。そんないかにも起こりそうなことが起こるつど、罪悪感にさいなまれてしまうというようなやり方は、自然でも合理的でもありません。

ただし、それが「できる」人もいるのです。そういう人は物事を「工夫」や「仕組み化」や「ライフハック」でそうしているのではなくて、高い志と情熱とで乗り切っていくのです。私はそういうタイプではありませんから、最初からそういうやり方を模索しないのです。

私の見たところ「いつもワクワクと楽しく仕事をどんどんやっていく!」ということが「本当にやれているように見える人」は、ほとんどライフハックを提供してくれない。そういう人が発信する情報は、情報というよりは箴言であり心構えであり心のもちようであり、あるいは矜恃であったり志操性であったり、ドリームキラーに対する批判なのです。

一方で、シゴタノ!の大橋悦夫さんのような人が提供する情報は、工夫系が非常に多い。「心得」みたいなことを書くこともありますが、そこにも極力「工夫系」がからむようになっています。

cyblog.jp

大橋さんの記事には常々、いつもの独特のトーンがあります。仕事を進めるに際してモチベーションが「ほとんど発揮されない」場合に、どんな手を打っておけるかということへの心配が感じられるのです。ライフハックや知的生産の記事を書く人であっても、こういう心配がここまで偏在しているというのは、実は希です。

モチベーションが高い人は、そういった工夫を、実はさほど必要としてないのではないか。彼らにしてみれば「仕事はしますよ。だって仕事ですから」でいいはずなんでしょう。そういう「継続への意志」のようなものがたいていはかなりハッキリ感じられます。しかしということは、「どうにもならないときにはどうしますか?」への解答はあまり見あたらないということになります。