佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

「ラジオ体操のスタンプ効果」は認知資源の節約ができるから

 

nokiba.hatenablog.jp

 こちらの記事の続編なのですが、まず私がここで「意欲」といっているのはもちろん「ラジオ体操」なら「ラジオ体操を続けたい」という意欲のことです。意欲一般をさすものではなく。

「あいつは意欲的だ」など、「意欲一般」を指すような「意欲」の使い方も確かにあります。この記事では誤解はないと思いますが、もともと「ラジオ体操はいいものだから、毎日続けたい」という「意欲」のある人には「スタンプ」が効果があるだろうと思うわけです。

「やる気のないヤツは、何をやってもムダだ」というようなことはない、という話です。「ラジオ体操」は毎日続ける気になれるが、会社に行くとやる気がなくなる。そんな人はざらにいます。「意欲」とは個別具体的な対象と密接にリンクするものです。

もともと、たとえば健康な食事に気をつけている人になら、どんなことでも、損にならない限り有益に思えるということが、「ラジオ体操のスタンプ効果」なのです。

糖分を控える食事を一食取ったら1円もらえる、というインセンティブが有効なのは、もともとそういう食事をする気のある人です。その人からしてみれば、そもそも糖分を控えたい。糖分を控えることができれば、十分に満足できる。その上お金がもらえるなら、悪いことは何もない。

しかし、もともと糖分を控えたいなどとあまり思わない人に、一食1円もらえるのは、インセンティブになりません。糖分を控えてまでおいしくないものを食べて、人生幸福なのか? そもそも糖分を控えることは本当に健康にいいのか? そう思っているところに1食1円、1年で365円もらえたとして、何になるでしょう?

ラジオ体操のスタンプも、ラジオ体操するくらいなら家で寝ていた方がマシだという人に、スタンプは何のインセンティブにもなりません。ラジオ体操ができればすでに満足がいくからこそ、その上に積み増されることは何でもインセンティブになるという話なのです。

そしてラジオ体操の場合、「続けたい」わけですから、「続いている」ことを記憶想起するより、スタンプで一目で確認できるなら、認知資源の節約になります。この認知資源の節約というのは感覚的なもので、実感すると強いインセンティブになり得ますが、イメージしただけでは大した意義が感じられないでしょう。

一見無関係ですが、さいきんごりゅごさんのブログにあった記事から、認知資源の節約による大きな開放感が伝わってきました。

「夜になったら電気をつけて、朝or寝る前に電気を消す」という毎日の玄関の電気のオンオフの作業を自動化してしまえば超便利やんということ。

このくらいの値段(1個3000円くらいのLED電球)であれば、朝晩に自動で電源をオンオフしてくれるだけでも買う価値は十分にあるのではないかと。

goryugo.com

これを読んでも多くの人は「超便利」に誇張を感じてしまうでしょう。でもやってみるとおそらく「超便利」なんだろうと思います。脳は、認知的負荷を、それほどまでに嫌うのです。