佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

毒親?押見修造さんの『血の轍』をおすすめしたい

 

血の轍 1 (ビッグコミックス)

血の轍 1 (ビッグコミックス)

 

まだ私は第1巻しか読んでない。昨日Kindle版の第1巻が出たばかりなのです。ちなみに紙の本と同日発売!

押見修造さんの作品は、私はすべておすすめだが、本作はそれにしても素晴らしいと思う。

表面には現れてこない「難しい親」の問題があるときの、独特の不安感がこれ以上ないくらいよく描き出されている。えぐり出されていると言ってもいいくらいです。

この母親には、別になんの問題もない。ように見える。しかし何か問題があるような感じもする。そんなとき、傍観者はなんというでしょうか。

「ちょっと過保護、っていう程度?特にこれと言って・・・」

といった感じではないでしょうか。

ちなみにこの「過保護」のところには何が入ってもかまわないはずです。ただ、「無問題ではないが、そんなことをいえばみんなそうだ」あたりのニュアンスが出ないとダメです。

「ちょっとサディスト、っていう程度?特にこれと言って・・・」

というのは成立しません。

何か大きな問題が発生した「後からであれば」いろんなことが見えてくるけれど、事件がなければほとんど表面化しない問題を抱えている。それを事前に診て取ることができるのは、心理カウンセラーや精神分析家などといった「専門家」なのですが。

第1巻の最後になって、大きな事件がようやく発生しますが、その前にも不吉な雰囲気のようなものを作者は伏線としていろいろこぼしておいています。このこぼし方が押見さんのすごさの1つですね。