昨日、野望の会というイベントを見学させていただきました。
コーチの大下千恵さん( @yawn_c )が主宰されているイベントです。
最初から参加していたわけではないのでこっそり裏口から入るように部屋に行ってちょっと驚いたのが参加者の若さと、びっくりするほど盛り上がっていたことです。
「なんでこんなに盛り上がるんだ?」
というのが、見学中ずっと考えさせられていたことでした。
この会の趣旨は、1時間ちょっと拝見しただけで「趣旨」を言うのもアレですが、参加者のポジティブな本音をなるべく全員に言ってもらうことです。
イベントを主催する人間として、これは誰しもめざすところではありますが、仕事とはいえうまくできるものではありません。
大下千恵さんは、この種のことが私などより得意ということはありますが、そうは言っても大人はなかなか公の場で本音など口にしないように自己規律していますし、ましてポジティブな本音を、何もなく口にする習慣を持ってないので、誰にしても参加者全員にポジティブな本音を語ってもらうというのは難しい話です。
そこで創意工夫に満ちた小道具やステップを用意しなければいけないわけです。
盲点としての長所
「承認欲求を満たす」というのは、いろんな意味で話題に上る話ですが、やっぱりそれだけインパクトがあるということです。でないなら「気にしない!」「気にしちゃう!」の行ったり来たりだけでここまで議論になるはずがありません。
そんな承認欲求ですが、人がなにによって満たされるかといえば、盲点としての長所を指摘されたとき。そしてそれが客観的に意味をなすように思えたときなのだろうと思います。
「盲点」というのはいわゆる「ジョハリの窓」という考え方にあるもので、「自分は知らないが他人の知っている自分の事」を指します。ちなみにその逆である「自分だけが知っていて、他人の知らない自分の事」を「秘密」といいます。
「盲点」にはもちろん、長所だけでなく短所もあるでしょうし、それを指摘されるとかなり気分が落ち込むでしょう。つまり、「盲点」を指摘されることは、長所であれ短所であれインパクトがあるのです。
「野望の会」は盲点である長所を指摘しあって、しかもそれを共有することで、たまたま1人だけの見解でないことを保証する仕組みになっていました。これが盛り上がりを牽引したのだろうと思いました。