佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

タスク管理が重荷になるとき

もし失敗したら,自分が属する社会集団に対する侮蔑的な固定観念を強めてしまう――という心配が「ステレオタイプ脅威」だ。

例えば白人の若いスポーツ選手は黒人選手を下回る成績に終わるのではないかと恐れ,高等数学を学ぶ女性は男子学生よりも低い点をもらうのではないかと心配する。

この不安にがんじがらめになると,学業やスポーツ,仕事で実力を発揮できず,成績が上がらない。

 

ステレオタイプ脅威 | 日経サイエンス

人間の心理的思い込みというのはことのほか力強くて困ったものです。

ちなみにこれはポジティブなステレオタイプでも作用すると言われます。「アジア人は数学が得意である」というステレオタイプを「思い出させて」からテストを受けさせると、そうしなかった場合にくらべ、数学のテストにおいてアジア人の成績が向上します。

ステレオタイプ脅威とは少し違いますが、私はタスク管理についても、必要以上のイメージというか役割が付与されているせいで、ユーザーが「実力を発揮できなくなっている」ケースがたくさんあるのではないかと思っています。

たとえば、特にタスクシュートはそうですが、これは「ただひたすら記録を残す」ことに専念しているうちに、いろんな効用を自動的に得られるというところにツールの長所があると思っています。

成果物を生み出すための「仕組み」があるとき、その「仕組み」は日々のジャーナルを材料として組み立てられたものである、と言えるのではないかと思います。

何もないところから急に「仕組み」がふわっと生まれることは考えにくいからです。

すべての作業過程を記録に残し、そこから不要なものを取り除き、必要なものを付け加えた結果が「仕組み」というわけです。

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しかし、「ただ記録を残しているだけで意味がない使い方をしている」とか、「それによって目標を達成するのでなければ本末転倒」といった「ステレオタイプ」のおかげで、ユーザーがよけいな心理的負担を背負い込むことがあります。

そうすると「使っているだけでストレスになる」という、私がぜんぜん感じていない「ストレス」を勝手に「追加」してしまって、思うように使えなくなるわけです。

タスク管理は意志力をテストするものでも、夢に近づくためのものでも、3日坊主に終わることをあざ笑うためのものでもありません。それによってなにが達成できたかできなかったかといった否定的な判断は、だいたいにおいて社会的な刷り込みに近い思い込みが作りだしている幻想なのです。