佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

より多く「閃く」ために

アイディアだの閃きだのって、どんなときに必要でしょうか?

とりあえずは仕事で必要ですね。

私にとっては本を書いたり、それこそこのブログを書くときに「閃き」が欲しいと切実に思うこともありますが、日常生活ではせいぜい、娘のルービックキューブをどう教えたものかを考えるときくらいしか、閃きなんて必要なかったりします。

むしろ負けず嫌いで教えられることに強烈に抵抗心を示す娘のアタマに「ひらめかせる能力」が欲しいときがあります。

そういう他人を傍から見ているときには非常によくわかるのが、「おんなじことを繰り返してばかりいるからひらめかないのだ」ということなのです。

 

ルービックの2×2キューブ ver.2.0

ルービックの2×2キューブ ver.2.0

 

 

人はどうも「おんなじことばかりやっているクセに、いつも違ったことをしている気になっている」という性質を持っているようです。タスクシュートをオススメするとしばしば「私は毎日同じことをすることはあり得ませんから」といわれてショックを受けます。

ところがその、「おんなじことを繰り返している中で、より正解に近いやり方を、少しずつにせよ無意識的により分けて正解に近づく」ということができるようなのです。

 

洞察問題解決の無意識的性質

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/20/3/20_353/_pdf

 

ごくかいつまんで紹介すると、この論文は被験者がパズルに取り組む実験レポートです。一部の被験者には、パズルの正解を「サブリミナルレベル」で呈示します。すると、呈示された被験者は圧倒的にパズルを正解できるというのです。

私たちはどうも、問題の解決に無意識のうちに近づいてもそれに気がつかず、それどころか無意識が問題解決方略をひらめいてもそれに気づかないことが多々あり、解決できていきなり驚く、ということがありうるようなのです。

この場合には自意識側はほとんど傍観者に近く、無意識が問題の解決に近づいて、実際に解決して見せて、それを見て驚くのが自意識だというわけです。

ルービックキューブなどをやっているとそうですが、私たちはだいたいにおいて、問題解決まで何千試行と繰り返したあげく、何の成果も得られないと「まったくムダだった」と考えがちなものですが、無意識レベルでの問題解決方略を検討に入れるなら、それはまったくムダではないわけです。

 

教養としての認知科学

教養としての認知科学