作家のライフハック

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

「生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと」よりもタスクシュートでわかること

 

世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと (T's BUSINESS DESIGN)

世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと (T's BUSINESS DESIGN)

  • 作者: クリス・ベイリー,Chris Bailey,服部京子
  • 出版社/メーカー: TAC出版
  • 発売日: 2017/09/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いいタイトルです。本はタイトルが命です。

が、以下の記事とからめての紹介となりますが、もう少しとんがっていて欲しかったところです。

たとえば、そろそろ他の事例を見つけ出して欲しいと思ってしまう「パレートの法則」が紹介されていて、著者は「すべてのタスクが重要なわけではない」というのですが、それが問題なのではないはずです。

重要だと自分が思っているわけではないタスクを延々と、もしかするとなによりも時間をかけてやらなければいけないという現実にこそ問題があります。

これに対抗する手段はざっくりとなら2つあり、1つは、そういう仕事をせずにすむように人生をデザインし直すことです。しかしこれはかなり難しく、「転職」が必須になったりしかねません。

jmatsuzaki.com

もう1つは、これも容易でない上に、よくよく気をつけないと事態をますます悪化させかねないのですが、「重要だと自分が思っているわけではない」というその「自分の考え方」を補正しにかかる考え方です。

momonestyle.com

しかし私は「とりあえず、この2つのいずれかを選択するのは最後に回す」ことにします。たいていの人は、そうではないかと思います。

この2つは、言ってみれば「一方の極地」であり、長い人生の間にはこういった選択を迫られる日もあるでしょうが、たいていの場合その手前の手段で何とかなるものです。

まず少なくとも「すべてのタスクが重要なわけではない」ということがわかってなお、「重要だと自分が思っているわけではない」ことにも延々時間を費やしていることに深刻な苦痛や実害を覚えるようになったらタスクシュートをためすべきです。

もし専用のツールを使うのがなんとしても受け入れがたいというのなら、そして時間を見積もるのにもアレルギーがあるなら、現に実行しているすべてのタスクを実行順に並べてみることだけは、するべきです。少なくとも、転職やキツい仕事にやりがいを見出す前にそうした方がいいです。

なぜなら、実行された全ての行動は、数ある未実行の行為よりも、何らかの理由で実行するのに有利だからそうされたのであり、「すべてのタスクが重要なわけではない」にもかかわらず、なぜ重要でないタスクがリストに載ったり、あまつさえ実行されたりするのか、その理由を自覚しないことにはなにも始まらないからです。

「すべてのタスクが重要なわけではない」というのは、要するにせいぜい「常識」でしかなく、「時間は大切です」というのと何も代わり映えがしません。少なくともそれよりは込み入った問いである「すべてのタスクが重要なわけではないのになぜそんなに重要でもないことを実行するのか?」とか「時間は大切だとそんなに思っているのになぜ時間を大切にしない時が多いのか?」といった問いを立てないことには、なにも始まらないはでしょう。

「パレートの法則」的な考え方というのは、あたかも食卓に豪華な食べ物を並べて、「この中の二割の皿に、八割の栄養素がつまっているから、その二割を率先して食べよう」というような話です。でも時間の流れに沿って生きている私たちは行動をそういうふうに選ぶことはほとんど不可能です。