佐々木正悟のメンタルハック

メンタルハックをテーマにおいたビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のワークスタイルを中心に書いていきます

【精神分析】人はどうやって性的パートナーを「選り好み」しているんだろう?

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人はどうしてこれほど子孫を残したがっているにもかかわらず、これほどまでに性的パートナーを「選り好み」できるんだろう?

コレは実は不思議だと思います。実際には「選り好み」がそれほど「役にたっていない」ように思えることも多いのに。進化とか遺伝とか言い出せば、一見何でも説明可能に思えますが、ならばたとえば日本でとても多いといわれている「ロリコン」を進化心理でそんなにうまく説明できるでしょうか? 相手があまりにも「幼い」ことは、決してそれほど有利な条件ではないはずです。

「マザコン」はどうでしょう? そんなに進化や子孫を残すのにマザコンが理想的なら、むしろ近親相姦でこと足りるのでは? それは気持ち悪いとか、文化的にタブーだとかいったことは、ぜんぜん「マザコンが多い」理由になっていない気がするのですが。

私にはマザコンもロリコンも、実際にはいわれるほど多くないと思いますし、ただわが国ではたしかに、「性的な雰囲気がまったくない、性的対象を非常に好む」という傾向が、なんだかけっこう昔から続いてきた気がしています。

それが、上のコミックには実に明瞭に描き出されていて、「なるほど!」と深く納得させられました。女子大生の世界を舞台にしているものの、コレが日本のおそらく文化的圧力(=理想)の一種から来る、親子関係の深層なんだろうと思えたのです。

マザコンやロリコンが「気持ち悪い」とか言われるのはここでは長くなるのでおくことにして、「気持ち悪い」というのは「抑圧されるべき」(ないしは抑圧されている)ということになりますから、抑圧されない部分が「気持ちいい=理想的」ということになります。

つまり、気持ち悪くない、受け入れられる、あるべき「異性の」姿だということになるわけです。それは「性的な雰囲気がまったくない、性的対象」ということでしょう。

このマンガではそれがたとえば「女装が似合う男の子」だったり「男の子みたいな女の子」だったり「15歳姿の大学生」だったりするわけですが、ここに「理想」があるということは、自我にとって理想的な対象が「超自我」になるはずなので、そうした「性的な雰囲気がまったくない、性的対象」が、「性欲」を抑圧するという話になります。

この場合性欲は、もし性欲が活性化するならば、超自我(非性的)によって厳しく罰されるという形式を取りながら活性化されるか(マゾヒズム)、あるいは超自我と一緒になって強く相手を罰するというという形を取りながら活性化するか(サディズム)、そのどちらかが主流になるはずです。

現にこのマンガではその通りになっています。超自我に内的同一化しつつ性欲を満たす女の子と、超自我に罰されることで性欲を満たす女の子。ただどちらの「超自我」もおよそ理想的というよりはこどもっぽいため、構図だけは超自我に罰し罰されるものの、結局理想はどこにもない、といった事態に切り下げられてしまっていますが。

ただ、こうしてみるとなるほどヒトは、ある意味ではみんな似たような「理想のパートナー=超自我」を求めている一方で、なかなか現実に「理想」に巡り会えず、選り好みばかりしているという、ちょっと矛盾した状況になっている理由が見えやすくなっています。

生身の人間は「超自我」ではないのですから、渋谷だろうとアメリカだろうと火星だろうと、そういう意味の「理想のパートナー」がいたとしたら見当識があやしいというものです。