佐々木正悟の「のきばブログ」

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

【メモ】タスクとアイディアが一冊の本ではなかなか取り扱われないワケ

私はここに、現代まで語られてきた情報整理ノウハウに不備をみる(※)。

タスクとアイデアが別の手法で整理されることは難しくないのだが、必要なのはそれを一つの統一的な視点から語ることである。

つまり、まず統合的な「情報」の整理、という観点があり、その内訳として「タスク」と「アイデア」の整理が語られることだ。


※その点、野口悠紀雄の整理法は両方への視座があるが、タスクの扱いは雑である。

rashita.net

こちらのエントリはいろいろと興味深いことが書かれていますが、中でもこの一節が気になりました。

なんでこうなるのかは、わかりやすいのです。これを同時に1冊にまとめてしまうと、非常に分厚くなって、売れなくなりそうです。

また、両者を統合した本のタイトルという問題も出てくるのです。「ライフハックでいい」という人は、ライフハックにくわしすぎます。そういう人はほとんどいないので、売れ行きに響きそうなのです。

しかし、この本のジャンルは「ライフハック」を除いてありません。ここに独特の難しさがあるのです。

情報整理術ならEvernote(技術書コーナーへ)か「ノート術」(ビジネス書として扱われる)でしょう。

タスク管理であれば、ビジネス書コーナーでしょう。

では、両方を統合するとなると?

知的生産の技術、超整理法、Evernote、思考の整理術。

これらの本は、非常に売れ行きが芳しかったのですが、いざ同じような本を作るとなると、必ず二の足を踏まれます。

ビジネスパーソン向きには思われないのです。出版業界からは必ず、絶対に尋ねられるでしょう。アイディアをカードで発想したり整理することが、ビジネスパーソンにどのようなメリットをもたらすのですか?

また、こうも言われるはずです。Evernoteはほとんどの会社では使用禁止です。

したがって、アイディアの部分を取り除かねば、ビジネス書コーナーには置かれません。結果としてビジネス書としてはタスク管理術が残るわけです。

もちろん世の中には「抜け道」があります。それが「ノート術」なのです。100円ノートやほぼ日手帳であれば、ビジネスパーソンが使いそうであり、その込み入った工夫の仕方はビジネスパーソンに訴求します。

ノート術として、タスク管理とアイディア整理とライフログをいっぺんに取り扱うというのは、可能なのです。

でも、たとえばタスクシュートとTodoistとEvernoteを「総合的に」取り扱うとなると、たちまちハードルが高くなって、それは「技術書」となります。そして「技術書」においてそれらマイナーなサービスを取り上げるのはギャンブルです。やはり技術書には多くの人が使うであえろうWord、Excel、PowerPointの本であることが求められるのです。

だから、デジタルツール中心の「(ビジネス書コーナーに置いてもらえる)ライフハック本」というのは、たぐいまれな存在となるわけです。