佐々木正悟の「のきばブログ」

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

@10時〜11時というコンテクスト

つまり、引用部分が指摘するように「10時半ちょうどに原稿を書き出す」こと、もっと言えば「10時半ちょうどに原稿を書き出すべき」という指示がツールから生じているような感覚があるのではないか。

だとすれば、自由が阻害されている感覚、自律性が損なわれている感覚は強くなるだろうし、そこに拒絶感を覚えても仕方がない。

(太字は佐々木)

〈べき〉の感覚と自律感とツール – R-style

 でもこれはツールのせいではないと思う。

「時刻」という表記がそもそも、そういった感覚を生み出すらしい。

たとえば、

  1. 編集者さんに連絡@渋谷
  2. 編集者さんに連絡@11:30

この両者では「2」のほうが「命令的」に見えると思う。

実際「GTD」などでは「1」のやり方が「コンテクスト」として推奨されており、そしてGTDには「何時に●●をやれ!」的な「指示的拒絶感」の話題は、少なくともタスクシュートに比べると出てこない。

@渋谷であれば、「渋谷で可能なことの一覧を忘れないためにリストアップする」ことが受け入れやすい一方で、@10:00だととたんに拒絶される。

でも私は、「コンテクスト」が時間だろうと空間だろうと、本来同じようなものとして機能し、実は時間の方がずっとよく機能する、といいたかったのである。

@渋谷 というコンテクストのついた一覧リストを見て、はたしてそのタスクを実行できるものかどうか。やってみるとわかるが、かなり難しいものである。

渋谷といったって、道玄坂の近くなのか、宮益坂の近くなのか、新南口にいるのかで、全然行きやすい場所は変わる。しかも、どのくらいの「時間」をそこで使えるのかによっても、できることはまったくちがう。

@10:00〜11:00

というコンテクストにであれば、そのときどこにいるのかも、ふつうは想定出来るし、そこではたしてそれが可能かも、けっこうリアルに想像がつくものだ。

@10:00〜11:00は渋谷

であったら、原稿なんて書けはしない。