佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

「ザワチン」は克服可能なの?

元々の僕は、自分にとって不快なことは積極的に考えないようにすることができたし、簡単に忘れることができる人間だった。

ところが脳梗塞後の僕は、まったく逆。

嫌いな人のことや、嫌な思いをした記憶を頭の中からぬぐい去ることができず、食事をしていても散歩をしていても、気づくとそのマイナスのことばかりを考えてしまうのだ。

 

されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

 

 

一晩寝れば忘れられる人もいれば、一週間もそれが巡ってしまう人もいます。

しかしこれは、ある意味では「症状」であって、しかもできれば命名されている方がいいというのは、この本を読んでようやく思い至りました。

私も確かに、こういう「気持ちを切り替えれば良いのに」と自分で思うくらいには落ち込みやすいところがあるのですが、昨日セミナーにご参加いただいた方の話を伺ううちに、「自分なんて楽天的な方なのかもしれない」と考え始めました。

気持ちを切り替えられずに5〜6時間悩むことはざらにありますが、日をまたぐことはまずないからです。寝れば忘れてしまう方なのです。

 

しかもその嫌な出来事が数ヵ月前のものであっても、ずっと頭をぐるぐる回り、ふとした拍子で思い出すと心が鉛のように重くなる。

この症状は、僕以外の高次脳機能障害の当事者が書いた複数の手記などでも確認することができたものだから、後遺障害としてはある程度普遍的なものだとは思う。

 

(引用は冒頭の書籍。太字はいずれも佐々木)

 

いろいろと驚かされます。これは「高次脳機能障害」によるもなのか? 私は自分の性格によるものだと思っていました。

後遺障害としては普遍的だということでしたら、なになに症候群などと名前がついているのでしょうか?

 

この症例は「社会的行動障害のひとつ」という風に言及されてはいるものの、原因の考察にまで突っ込んだ記述は見られなかった。

当事者からすれば、これは情緒の抑制障害と注意障害の合わさったものだと容易に推論できる症状だ。

そもそも喜怒哀楽の抑制がきき辛くなっていること(脱抑制)と、一度注意を向けたものに注意がロックしてしまって、自力ではその注意を引きはがせない症状の合わせ技だ。

専門の医師たちがこのことに推論も言及もしていないことが非常に残念に思われたのは、そのマイナス感情に拘泥している状態の当事者(僕)は、それまでの人生で経験したことがないほどに苦しさを覚えていたから。

されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

 

この著者さん(たち)は、この症状に「ザワチン」名づけています。「心がざわついて窒息間があってつらくて耐えられない」というところから来ているわけです。

とりあえず問題に対処するには問題に命名することから。もう少し専門ぽい言葉も欲しいところではありますが、「ザワチン」に苦しんでいる人は意外なくらい多くいそうなのです。