佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

「電子書籍の不満と提言」を読んで

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10日前と似たような展開ですが、やっぱりこちらもほぼ完全同意、といったところです。不満の順番が少し違う程度です。

 

nokiba.hatenablog.jp

 

今のところ私も「電子書籍バンザイ!」な人間ですが、特に4の「引用量の上限」には不満を覚えます。ひとことで言って「ワケわからん」です。

善し悪しには少し思うところありつつ、ほぼすべてをKindleで読んでいるので、「1」のような、「統一した本棚」が欲しいという気持ちはそれほどありません。とは言え、あった方がいいと思います。

「提言」から少しはみ出しますが、ものを書く側としていくらか思うのは、どこか、あるいはAmazonさんなりでも「電子雑誌の出版社」を兼ねてくれれば良いのに、というあたりです。

いまや、ウェブ上に乗ってしまったら、テキストはほぼ100%が無料です。有料化する動きもないではないものの「有料と無料の質的線引き」がどうしても曖昧になります。書き手にしても「優良なものには力を入れて書きます」と言うくらいしかなく、それだって「じゃあ無料は手抜いて書くのか?」という、本音ではそうでもないような話を意識させられるはめになりがちです。

しかし、無料のものが「本」になったら有料であっても良くなります。これは、ユーザーにとってもメリットがあります。私などは「編集され、カテゴライズされた大量のブログ記事を電子書籍で一気に読めるなら、その中のすべてをがんばれば無料で読めたとしても、数百円なら払う」気に十分なれます。

考えてみると、昔の書店における「立ち読み」と「購入」の関係がこれに近い気がします。「立ち読み」が公的に認められていた、というのも変ではありますが、「本当に欲しければ買って読む」というあんばいがそれなりに成立していたわけです。

いま、電子で自力で電書作りすることもできなくはありませんが、自力でやることが多すぎます。私がシゴタノ!に書いたコンテンツを、私自身がKDPにまとめるということはできますが、その際、編集・記事選出・校正・値決め・表紙作り・PR・税務申告までことごとく自分でやらなければなりません。

それでいて「収益」が十分に見合うものになるかどうかの心配があって、さらには「海賊版」のことまで考えなければならない。一部最先端を走っている方はそれを現にやっていらっしゃるのですが、ちょっと無理がある気がまだするのです。

(海賊版が出回ったとしても、いわゆる「過去記事」は無料でどうせ読めるため、ほぼダメージを受けません。「本」にしたとたん「本」だけがダメージを受けるのです。)

クリエイターと書店の間に何もないという状況が「中抜き」的には理想として語られていたこともありますが、いまはむしろ逆なような気がします。

「提言」にあったように、「統一された本棚」も「規格」もないのは、結局「中」がないからということもありますし、グレーな海賊っぽいワールドが跋扈するというのも、「書店」(Amazon)があまり厳しく言わないなら、後はクリエイターが必死になってがんばるしかないという環境のせいもあるでしょう。

そもそも引用数量に上限を設けているのは「海賊」を恐れての措置です。

しかしこれはかなりひいき目に言っても「妙手」にはほど遠い措置です。

 

もちろん、海賊版対策としてコピーしづらくする仕組みは必要なのですが、海賊版の人たちって、もはやこの方法でやってませんよね?

電子書籍の不満と解決への提言 - 情報管理LOG

 

となってくると不便をかこっているのはユーザーだけなので、非常につまらない状況です。

 

結果として、こういうことになるわけです。

 

そのくせ「漫画村」のような違法性のある(彼らは違法性はないと主張している)サイトが隆盛を極めていたりと、ちぐはぐな状況が続いています。

電子書籍の不満と解決への提言 - 情報管理LOG