佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

注意欠如における「不注意」とは何だろう?

半側空間無視、という障害があります。

これは本で読んだだけではちょっと理解しがたい症状なのですが、右側なら右側だけを「無視する」というものです。

目の前にあるものが「見えている」にもかかわらず、そちら側だけを無視して絵を描くとか、向かって右側にあるお膳だけ手をつけないとか、そういうことなのです。

 

半側空間無視 - 脳科学辞典

 

見えているのに、気づかないって、どういう意味なんだろう、と最初これを知ったときに思いました。

が、よく考えてみると、そういうことって時々起きます。

私は時々、キッチンに立っているときなどに、妻から「水筒取って!」と言われるのですが、見つからないので「どこ?」と尋ねて怒られるのです。「目の前にあるでしょ!」と。

今どきは少々変わった作りの「水筒」もあります。たしかに言われてみれば「これは水筒なのね!」なのですが、水筒として認識するのは非常に微妙な物体だったりすることがあります。

たしかにそれは見えている。しかも認知もしている。ただ「これは水筒だ」と気づいていないだけで。(妻がそう気づくべきだと私に暗に言っているメッセージを受け止められずにいるわけです。)

タスクでこれをやると、かなり微妙なことになります。タスクリストでも、時々似たようなことが起こるので、驚きます。

たとえば「セミナー準備」などとリストにある。これを私は「不注意」で、セミナーに「行く準備」をここでするつもりなのだ、と思ってしまう。でもそれは「スライド作成など」のことだったりして、衝撃を受ける。もちろん時間が圧倒的に不足するわけです。

自分が自分のために作ったリストですら、これが起こるのですから、「会社用語」などを「注意し損ねて」偉い目に遭うということは確実にあるでしょう。

「認知」というのは、「その場面では何が注意対象になるべきか」自体がある程度自明なものとして定まっているからこそ、実は成り立つものなのです。個人的な認知すら、社会的な部分があるのです。

交差点に入ったら、ほとんど無意識のうちに信号機に誰もが注意を集中させないと、「不注意による事故」が起こります。意識がハッキリしていて、目で見ているというのでは、十分ではないのです。