佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

意志力は減るというよりも節約される

意志力が使えば減るエネルギーのようなものなら、それをできるだけ「温存」することが有効な戦略になる。

『スラムダンク』の流川君が、バスケの試合で前半を捨て、後半に集中したようなものだ。

しかしそれでは朝はたっぷり寝坊し、会議にはいつもギリギリで行ったほうが意志力は効果的に使えるという話になる。

ダラダラしている同僚を見て「もしかしてあいつ……午前中は捨てたのか?」などと思う人がいるだろうか? 

午前中ダラダラしている人は、午後もずっとダラダラしているものだ。

 

ぼくたちは習慣で、できている。

ぼくたちは習慣で、できている。

 

 

 書き方がさらさらとこなれているから思わずスッと納得してしまいそうになりますが、私はここに異論があります。

上記引用は「MPは意志の力を発揮するにつれて減じられるから、使ううちに意志力が発揮されにくくなる」という意見に対する反論なのです。

「朝はたっぷり寝坊し、会議にはいつもギリギリで行ったほうが意志力は効果的に使えるという話に」はならないでしょう? と疑問を呈されているのです。

意志力は、単純に「量」だけで計れはしないというのは、たぶん本当だと思っています。多ければ使える。少なければ使えない。それほどシンプルではないのです。

私がMPという概念を通していいたいことは、多くても節約される。少なければいっそう節約される、ということです。

「午前中ダラダラしている人は、午後もずっとダラダラしているもの」かもしれません。大いにありそうな話です。しかしそれには、本で書いてもウケそうにはないけれど、込み入った説明が必要なのです。

そもそも、午前中ダラダラしている人はMPが少ないのかもしれません。これはこれで説明できます。この人は、通勤電車でMPを使い込んでいるので、脳は「厳しい節約モード」をかしているのでしょう。

他にもこういうことがあります。ダラダラしている人は、モチベーションが低いのかもしれません。モチベーションは、MP投入に対する見返りへの期待に左右されますMPに余裕があっても、だから投入できるという理屈にはならないのです。そもそもMPは貴重であり、脳は一貫して節約モードであることを忘れてはなりません。

投入したところで大した見返りはない。モチベーションの低いビジネスパーソンは、みんなそう思っているから、大目にある朝イチだろうと、少なめの残業タイムだろうと、一貫してダラダラするのです。

朝寝坊して、午前中を「捨てた」としても、MPが豊富にあるとは限りません。慢性的に寝不足であるということは大いにあることです。こういう人でも、午前はもちろんのこと「午後も捨て」て、3連休の夜になれば冴え冴えとして、MPをたくさん投入して、暑い中、海の見える居酒屋まで車を飛ばすかもしれないでしょう。

節約モードの脳がなぜそれを許すのか? 見返りがハッキリしているからです。

では、佐々木典士さんのような方は、どうして辺縁系がどうした、前頭葉がこうしたといった、込み入った本を延々書き進めたりできるのでしょう? 脳の作りが違うのでしょうか? 佐々木さんの脳は、節約モードに入らないのでしょうか?

そんな事はありません。誰の脳にしても節約モードです。しかし、見返りがあればそのかぎりではありません。上記引用の本の帯を見てください。著者累計45万部です。そういう「見返り」が得られるほどの本が書けるなら、MPを投入することもやぶさかではない。と持ち主の脳は計算します。

長期間かかることにMPを投入したいのならば、その見返りが確実であることを自分自身に明らかにしなければならない。それしかありません。

 

やる気クエスト(1) (純コミックス)

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一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方

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