佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

自閉症の人が飛び跳ねる理由を知るべき理由

逃げ足が速いと言われるのも、追いかけられると相手と自分との間隔が縮まるのが、おかしかったり怖かったりするので、つい逃げ続けてしまうのです。

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)

 

本書は必読の書です。少なくとも自閉症というものに多少でも興味があったり「発達障害(ここにはADD/ADHDなどの症例まで含まれます)」ということがらに関わる、すべての人が読むべきだと思います。

自閉症の人が「すぐ逃げる」というのは、福祉関係の人などが身近にいたら、きっと1度は耳にすることだと思います。

それはつまり、上の引用をそのまま受け止めれば、「鬼ごっこ」をしているからなのです。

鬼ごっこは、楽しい。

私たちはつい、大した理由もないのに、大した理由を作り上げたがります。鬼ごっこは楽しいので、鬼ごっこしたいという人は、きっと大勢いるのです。大人であっても。

大人がすることというのは、じっさい、どれほど「大人らしい」のでしょうか。お金を儲けるためにグレーなことをやったり、大都市を一瞬にして破壊するためのツールを日夜研究してみたり。もちろん、そういったことを大真面目にできるからこそ大人なのです。

僕たちは怖いのです。自分がこの先どうなるのか、何をしでかすのか、心配で心配でしょうがないのです。自分で自分をコントロールできる人には、この感覚は分からないでしょう。

 

何かが不安なのも、何かが楽しいことも、なにかを執拗に繰り返すのも、あまりに単純な理由は、言葉にも説明にも不向きです。あまりに単純だと説明にならない。本書はそれを努力して説明してくれる。

読めばなんでも分かるというものではありませんが、実は私たちがよく知っていることも少なくないでしょう。私たちのもこれを説明しろと言われると、必ず困ることばかりです。だからこそ「ちゃんとした理由」をでっち上げてしまうのですが。