佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

何のために記録するのか?

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なんとなく哲学的なセリフとしてひんぱんに持ち出されるのが「何のためにそれをするのか?」というモノです。何のために生きるのか、などは典型的です。

ちょっとおままごとでもあります。生きていないと発しようのない問いです。

疑問の多くは、本当は疑問を発しているわけではありません。何らかの理由で気に入らないことをしている人を批判するのは、通常、疑問形で為されるものです。「俺が気にくわないから、おまえその記録をやめろ!」などと叫ぶと、傲慢すぎて格好が悪いような気がするのでしょう。

もちろん記録は、役に立つからするのではありますが、度を超してくると「いったい何の役に立つんだろう?」と思われるのも無理はありません。

しかし、「何のために生きるのか?」と少しでも考えてみると「記録をしなければならない」という流れにいたるものです。

ただひたすらとにかく生き延びればいい、というのは、詰まるところ「死にさえしなければいい」のです。そういうことであれば、記憶というのは必要最小限度持続すればいいものです。10年前、20年前の記憶など「生き延びる」上では大した役に立ちません。

が、二十歳過ぎてしまえば、自分がいつ、どこで、誰から生まれたのか、まったく知らなくてもかまわない、と思う人はほとんどいません。「自己同一性」というのは、記憶、特にルーツに関わる記憶なのです。

記録をするというのは、自分を正確に知ろうとする行為です。「だまされたくない」という思いがかなり色濃くあります。こだわりすぎているのかもしれません。「何のために生きるのか?」にまったくこだわりがないなら、記録などいっさい不要です。

なんだか難しくなってきているのは、シンプルに書くのが難しいからです。簡単なところで言えば、私はムスメの現実を写真で記録する。それは、娘が好きだからです。娘のことがどうでもいいのなら、写真などいちいち撮らないでしょう。

好きなモノのことは、記録しないまでも、記憶しておこうとするはずです。自分の好きな味や、好きな人間や、好きなペットや、好きな風景や、場所などを、毎秒ことごとく忘れていっても一向にかまわないという人は、悟りを開いているようなモノです。

好きなモノにこだわるのは、自分を自分であらしめようとするせいです。悟った人に言わせれれば、こだわりすぎなのです。パンダが好きだから、パンダの写真や動画を撮る。私は他にもいろんな物事を記録する。こだわりすぎと言われれば、その通りですが、「そんなに記録して、役立てられないから意味がないでしょう」というのは、かなりズレています。

パンダの写真を何かに役立てるつもりはありません。役立つということは、好きであることよりは、価値としては下です。