佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

タスクシュートで自分を変える方法

行動経済学者のハワード・ラクリンは、行動を変えることを明日に延ばすのを防ぐためのおもしろい仕掛けを提唱しています。

ある行動を変えたい場合、その行動じたいを変えるのではなく、日によってばらつきが出ないように注意するのです。  

ラクリンによれば、タバコを吸うなら「毎日同じ本数」を吸うよう喫煙者に指示すると、タバコの量を減らせとは言われていないにもかかわらず、なぜか喫煙量が減っていくといいます。

 

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

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タスクシュートの基本は「習慣タスクの管理」です。私はずっとこれをやってきていて、引用の方法論には、相当の効果が期待できると思っています。

タスクシュートを使っていると、本当にわかるのです。私たちはいつも同じ人間だということが。当たり前のことなのですが、みんなそうは思っていません。

私たちは、明日は今日とちがう選択ができるにちがいないと思いますが、そうはいかないのです。

今日はやっぱりタバコを吸うけど、明日からはきっぱりやめよう。

今日はジムをサボるけど、明日は絶対に行こう。

クリスマスのプレゼントは奮発するけど、むこう3カ月はいっさい買い物はしない。

そんなわけにいくはずがない。という話をセミナーですると皆さんがっかりされます。だいたいセミナーというのは、気分を高揚させるためにいったりするもので、まさか落ち込むためにいくはずがありません。

しかも(この接続詞は間違いではありません)私はストイックなことを述べるつもりもなければ、まして「お説教」などするつもりもないと来ています。ある種の人はせめて「人にお説教されたい」のでしょうけれど(私には理解できませんが)、私はそういう情緒交換があんまり好きではないのです。

そんなことをいくらやっていても、いいことはない、と思うのです。叱咤されたり激励されたり気持ちを上げたり下げたりするのはみな「想定の範囲内」。問題なのは、脂っこくて甘いものは口に優しい。そして今日と明日の私は同一の判断力で行動するということ。

変える必要があるのは「明日」ではなく「今」です。これはあの「今でしょ!」ではないのです。「今変える気はない」のだったら、もうそれはそれでよしとするべきなのです。一生それが続くのです。それはそれでいいのです。いいはずなのです。

そこでもう一度、冒頭の引用へと戻ります。

タバコを吸うなら「毎日同じ本数」を吸うよう喫煙者に指示すると、タバコの量を減らせとは言われていないにもかかわらず、なぜか喫煙量が減っていくといいます。

タスクシュートを使っていると、本当にわかるのです。私たちはいつも同じ人間だということが。

でも、全く同じ人間ではないことがわかる日に遭遇します。

タスク管理というのは、当然ですが自意識のすること。しかしタスクシュートには無意識が反映されてくるということが、少し長い目で見るとわかってきます。

「変革」には無意識の力が欠かせないのです。