佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟の公式ブログです。なるべくならお役立ち情報を出していきたいと思っています。

なぜ人はツールを使い分けるのか?

ぱっと持って手になじむ道具は同化が容易であるという意味でよい道具と言える一方、自動車や楽器のように「利用に練習を要する」というのは調節しなければならないと、発達心理学者のピアジェが言いました。

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同化が容易な道具が優れているというのはいいとして、調節を要する道具は、果たして調節するに値するのかどうなのか、やってみなければわかりません。

バイオリンなどは、傍目で見ていても「調節なしに使える人間などいやしない」ものですが、しかしこれに挑戦する人は後を絶ちません(多いとは言えない)。

だから道具について「合う合わないがある」というのは本当ですが、「自分に合っているかどうかがすぐにわかるとは限らない」のです。

この「すぐわかるとは限らない」はもしかすると、数年を必要とする可能性があります。

ただ一般的にいって、道具になじむというのは、動物でもある私たちにはなかなか容易なことでない気がします。自動車の運転一つとっても、始めて3日くらいで「私には合わない」と感じた人ならたくさんいるでしょうが・・・。

テニスラケットにしてもバットにしてもピアノにしてもスキー板にしても英語にしてもそれどころか日本語や「九九」ですら、ぱっと手にしたり試してみてすぐに「合う!」と思えるものの方が圧倒的に少ないように思えます。

これが私たちが、Evernoteなどのツールを使い分けたがる理由なのではないだろうか。つまり、あうまで調節する前に他に乗り換えたくなるのではないだろうか。

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Photo by Kenny Luo on Unsplash