佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟の公式ブログです。なるべくならお役立ち情報を出していきたいと思っています。

GTDの@が機能しにくい理由

GTDに「コンテクスト」すなわち「@オフィス」=オフィスでやることという発想があります。

プロジェクトは目的を示し、プロジェクトを達成するためのタスクを実行するのはいいが、それをいつ、どこで、誰とやるかを示すのが「@」というわけです。

発想はとても合理的で気持ちよくやれそうなものですが、これがけっこう機能しません。なぜ機能しないのかとよく考えることがあるのですが先日「言いたいことやまやま」の中の人とおしゃべりしていて気づいたことがありました。

彼女は「ランチミーティングはどうも好きではない」のだそうで、食事を一人で好きなように取るのがいいとのことで、そうかなるほど好きなことというのは非常に「@」を問うのだと気づいたのです。

ちなみにヨーロッパの上流階級の人はランチの時間に仕事の話をするというのでアメリカ人を軽蔑するとは『BANANA FISH』から得た知識です。ユエルンの台詞だったと思います。

 

BANANA FISH(1) BANANA FISH (フラワーコミックス)

BANANA FISH(1) BANANA FISH (フラワーコミックス)

 

 マウスは「チーズを得るためになら難しい迷路も解く」のは、つまり「報酬は報酬だ」というわけですが、人間にとっては「報酬は必ずしも報酬ではない」のです。

食卓のチーズの香りが、どこでしてもいいというものではありません。

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むしろ人は「@」がふさわしければ、やりたくないことも「やりたいこと」にできるというほどの動物です。だからこそカフェなら仕事をやれると思う人が後を絶たないわけです。

これがGTDの「@」を機能させにくくしているように思えます。それができるという意味で「@」を使うのは、上策とは思えません。

むしろそれをしたくなるという意味で「@」を使うべきですが、そうすると思いのほか「@カフェ」ばかりになり、仕事がカフェでなければできなくなりかねないのです。