佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

「依存が難しい」という精神の難しさ

大人になる、自立するっていうことは、人様に迷惑を掛けずに生きていけるようになれることだということを我々は折に触れすり込まれて来ています。

私自身も、以前はそういう風に考えていて、人に頼るとか迷惑かけて生きるなんて恥ずかしいし、だらしない。そういう考え方が頭の中にありました。

特に、私の場合は家庭環境が良くなかったため、とにかく家を出て自立したいという意識が強くあったのも大きいです。

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この一節にはひどくいろんなことがぐぐっと詰め込まれていて、心理学というのは、よく研究されているものだと、こういう一節を目にしたときに痛感します。

「問題を抱えている子は、自立心が並外れて強かったりする」とは、知人の福祉関係者などに、折に触れて教えていただくことです。

実際に水に入って泳がなければ、泳ぎというものは決して上手にならないように、対人関係能力というのは、人と関わることでしか、習熟されません。

人間関係がうまくいかないというのは、水に入る機会が少なかったから、泳げるようになってない、というようなものです。

 人に依存するというのは、対人関係における、第一歩です。生後まもなく、ゼロ歳児からまず学ばなければならないのは「周囲の大人に依存する技法」です。

依存というのは、対人関係です。他人がいなければ、他人に依存することは、不可能です。

「私の場合は家庭環境が良くなかったため、とにかく家を出て自立したいという意識が強くあった」というのは、なるほどと思うのです。

程度問題ではありますが、家庭環境が非常に極端に厳しく、幼児のうちから「自立を急ぐ」必要があったなら、その子は決して他人に依存したり、頼ったり、うまく利用したり、取り入ったり、甘えたり時には反抗するといった「技術」についてあまり学ぶことはないでしょう。

反対に、親とは限らず、対人関係について、十分に学習する機会に多々恵まれた人であれば、相手が迷惑がらないレベルで依存するとか、周囲に見苦しく思われないように取り入るといったことすらも、やりこなしていけるレベルに達するはずです。

いくつになっても三角関数を学ぶことはできるように、いくつになっても対人関係能力を育むことはできるはずですが、三角関数なら一人でひっそり勉強できても、対人関係はそうはいかない。

依存の仕方などはたしかに、幼ければ幼いほど学びやすい環境にあっただろうとは、言えそうです。

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