佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟のブログです。ビジネス書作家のライフハックを中心とした生活ブログです

気持ちの余裕を持つために必要なこと

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体験のなかから「偶然」が消えてゆきます。

 

「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)

「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)

 

 

 

これは恐ろしい話なのです。

何でもかんでも「必然的」になってしまうということは、生物にとってたいていろくなことではありません。何でもかんでも暗示になってしまうのは、まさにホラー映画の中に入ってしまうようなものです。

どうしても遅刻できないのに遅くなって焦りに焦って車を急がせているとき、そういうときにかぎって先々でことさら信号が赤ばかりになるといったことがあったりしないでしょうか。

実際には偶然赤にぶつかったり青にぶつかったりしているに過ぎませんが、ゆとりなく先を 急くこころの傾きが、そんな感覚を生みます。

「ことさら赤ばかりになる」とは言ってみれば関係念慮ないし軽い妄想みたいなものですが、実感としてそうで、なにものかのひそかな悪意かのような感覚すら一瞬かすめるといったこともあります。

 引用元は上に同じです。

私たちがこのような感覚を持つことがあるにせよ、それは一時的な話です。「どうしても遅れることができない」日もあるでしょうが、それは一時的な話です。

けれど

「私の人生はこのままでいいのだろうか?」

と、本当に深刻に焦っていると、人生全体が「悪意に邪魔されている」様相を呈してくることもあり得る、という件なのです。

私はこの世に重要な芸術作品を生み出すべく生まれてきたのに(古代ローマのネロ帝などはこういうことを信じていたようですが)、まさに最高のアイディアを頭に浮かべた瞬間を狙い澄ましたかのように、親はトイレ掃除などを言いつけてくる!

「割り込み」(嫌悪すべき上司などからの)とはまさに文脈によって発生する事案です。

大学生が、面白いとも思ってないレポートを書いている最中に、ずっと気にしていた異性から「ゴメン、いま忙しい?」と電話をかけてきたとして、それを「割り込まれた!」と感じる人はいないはずです。

もちろんその異性が「日本の陸幕二部によって雇われた、自分のレポートを邪魔すべく陰謀を巡らせているエージェントかもしれない」とも少しも思わないでしょう。 

 

「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)

「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)