佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟の公式ブログです。なるべくならお役立ち情報を出していきたいと思っています。

現実の嫌悪感を作り出しているのが自分なら、それを止めることもできる

氷に触ると冷たいと感じる.

この感じは私たちの中に生じる近位項である.

しかし私たちの認識のプロセスはそれで終わるわけではない.そこから先が大事なのだ.

その後に,「冷たい」という感覚をもたらしたモノ,つまり氷が冷たいものであるという認識が生じる.

この氷が遠位項である.

ここでは自分の感覚である近位項が,外の世界にある遠位項に投射されているのである.

 

 

倉園佳三さんが「グッドバイブス」でよく指摘している

私たちは見ようとする現実を作り出している

というののプロセスは、おおむねこんなふうに説明されています。

「氷」が冷たいというのは「掛け値のない事実」ではありません。

そうは感じない動物(シロクマとか?)だっていそうですし、そもそも氷自体が「俺って冷たい」と感じるはずがありません。

「冷たさ」は私たち中の「予測のようなもの」のところにあります。

現に、VRなどで「氷」を目の前に示されたら、きっと「冷たそう」と感じることを止めるのは無理でしょう。

こんなふうに私たちは「世界」を見ています。

ヘビが気持ち悪い。クモが恐ろしい。それはしかし、度を超さなければまあいいのです。

隣の同僚が、苦痛だ。

こういうのが私たちの「苦悩」を引き起こしてしまうわけです。

これはきっと鈴木先生の言う「プロジェクション」つまり自分の側から「投射」している結果のことなのです。

自分はそんな投射なんて考えてもいないし,やっている意識もないと多くの人が思うだろう.

そう,だから「暗黙知の次元」なのだ.

そうはいっても「同僚」を最初から色眼鏡で見ていたわけではない。あいつは「あんなこともしてきたし、こんなことも言っていたしウンタラカンタラカンタラカンタラ」というのは「事実」です。

「グッドバイブス」をはじめとして、あえて言えばあらゆる「運動」はここのところから開始します。

「私たち側からやっていることを、私たち側で止めるのなら、できそうではないか? 何かできないか? できないなら、なぜできないか?」

錯覚でわかっていることをブランド・マネージメントに活かせないだろうかとか,

神に対する愛のようにある製品に愛を感じさせられないだろうかとか,

幽霊を怖がる子供に錯覚の例を通して安心させるとか,

バーチャル・リアリティを用いたソフトを幻覚の研究から作れないだろうかとか,

いろいろな現実的な展開が考えられる