佐々木正悟のライフハック心理学

ビジネス書作家・佐々木正悟の公式ブログです。なるべくならお役立ち情報を出していきたいと思っています。

「できる」ことは基本、「繰り返しできる」ことなのである

「ルーチンタスク」は大事なのです。

というのがタスク管理的に「ルーチンタスク」(リピートタスク)を中心に回す理由です。

そもそも私たちは、毎日、異なる日、異なる自分を生きています。その自覚はたしかに難しいですが、考えてみればそのはずです。

ということは、一口に「リピートタスク」と言っても、毎日100%同じことをすることは決してなく、あくまでも「疑似同一性」を自らに強いているに過ぎません。

 

私は、いま、倉園佳三さんと一緒に「グッドバイブス」を一人でも多くの方に提供するべく骨を折っているつもりですが、私にとってこれをするには、やはりタスクシュートが必要です。

ここに、グッドバイブスとタスクシュートを両方とも届けようとする自分なりの根拠があります。

グッドバイブスは「幸せフェチ」であるところの倉園さんにより「即座にその場で完全に」幸せになるための発想法で、これを必要としている人は、私の考えでは非常に多くいるのです。

だから「エバンジェリスト」とかになってもいるわけです。

が、タスクシュートは、心に安定と安心をもたらします。私たちは、暦を作り、地図を作り、路線図を作り、時刻表を作って、日常がランダムにならないよう、細心の注意を払っています。

タスクシュートは、私自身のための暦と地図を兼ねているツールです。暦と地図だけで「幸せ」にはなれませんが、あるとないとでは日常の安心感がまるで違います

仕事術としてタスクシュートが役に立つのも、タスクシュートが「土台」を提供してくれるからです。地図も暦も時刻表もなく生きていたら、私たちはあっという間に消耗しきってしまい、そもそも会社に行くことすらできなくなるはずです。

もし周りの配置や配列が、めまぐるしく動き、変わるなら、私たちは「周囲」や「環境」というものを本当には理解できない。

それらは、動くことなく、そこに整然と並んで存在していることで、私たちはそこに私たちのよく知っている「世界」があることを理解することができるのである。

そんなことは、当たり前のことで、ことさら取り出していうことではないのではないかと思われるかもしれないが、そんなことはない。これは常識ではあるが、よくわかっていることではないのだ。

(中略)

私たちの暮らしが、いかに決まり切った配列や順序に支えられてあるか、そしてその配列がちがうといかにパニックになってしまうか。

物事が、そういうふうに一定の形で配置され、一定の形に並び、その順番をたどって生きることで、私たちは信じられないほどの安心感、安定感を得ているか……。

 

自閉症―これまでの見解に異議あり! (ちくま新書)

自閉症―これまでの見解に異議あり! (ちくま新書)

  • 作者:村瀬 学
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 新書
 

 

 タスクシュートに慣れ親しんだ人でも、「タスクの順番や時間帯にそこまでこだわらない方が楽ではないか」と問う方も少なくありません。

それが楽ならば、それはそれでもかまいません。

ただ、もし明日の朝、駅までの道順がなぜか変わっており、上りと下りの方向が逆になっていて、普段と電車の色が違っていて、会社の中の構造が変わっていたらどんな気がするか、想像してみてください。

そしてそれが毎日続くようだったら、はたしていまと同じくらいの「生産性」が上げられるものかどうか。

そもそも正気を保つのも難しくなるのではないでしょうか?

少なくともそういう世界における「正気」というものは、現在意味するものとは違ってくるはずです。